2013年、ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海は不安危機が消えてはいないものの安全保障状況がある程度改善されてきました。その中で、アセアン東南アジア諸国連合はCOC南シナ海行動規範に関して、中国との協議を正式に開始しました。この海域の平和維持は国際社会の関心を集めています。

南シナ海は東南アジア地域だけでなく、アジア太平洋地域やアメリカにとっても戦略的な海域です。そうした理由で、この海域には不安要素が存在しています。これまでに、この海域にある各国は国際法に照らして、この海域に発生する紛争を平和的措置で解決する為あらゆる手を尽くしてきました。
2013年、アセアン加盟諸国はこの海域に関して、数多くの合意とコンセンサスを達成しました。アセアンが発表した文書の中で、この海域の平和、安定、安全保障、航行の安全の確保の重要性が強調されました。ベトナム外務省のファム・クアン・ビン( Pham Quang Vinh)次官は次のように語りました。
(テープ)
「これはアセアンの主張であり、中国を含め、地域内の国々の賛同を得ています。地域の平和と安全保障はベトナム東部海域の平和、安定につながっているからです。関連各国は国際法である1982年の国連海洋法条約を尊重した上で、DOC南シナ海行動宣言、2012年7月に採択された「 南シナ海に関するASEANの6項目原則などを十分に履行するということです。」
一方、2013年、ベトナム東部海域に関連する問題は国際社会の注目を集めました。この海域をテーマにしたシンポジウムや座談会が頻繁に行われました。これらの席で、研究者や学者らはこの海域を政治、法律、歴史などの面で分析した他、この海域の不安危機と軍備競争、紛争の解決策などを討議しました。注目すべきことは世界各国の大部分はこの海域に発生する紛争を1982年の国連海洋法条約を含め、国際法を基礎に解決する必要があるとの見解を示しました。
2013年、COCに関して、中国とアセアンとの協議が開始されました。これはこの海域の紛争を平和的に解決する為、重要な一歩です。先ほどのファム・クアン・ビン( Pham Quang Vinh)外務次官は次のように語りました。
(テープ)
「COCはDOCに明記された前向きな原則を確認し、その中で、国際法、国連海洋法条約の遵守、及び、関連各国の排他的経済水域と大陸棚の尊重が強調されました。しかし、COCがこの海域の平和、安定、航行の安全を確保できるように、行動規範の履行を監視する体制を構築する必要があります。」
ベトナムはベトナム東部海域の問題に関して、自国の利益を地域内の各国と切り離すことができないことを幾度も強調してきました。海に面している国々だけでなく、アセアン加盟諸国はこの海域の平和維持に責任を負います。これはベトナムの終始一貫した立場です。