9月29日ハノイで開かれた政府の9月月例会議ではベトナム経済の急速な回復に向けての一連の方策が出されました。

会議で、政府官房のブ・ドゥク・ダム( Vu Duc Dam) 長官は「政府は節約の実行、浪費の防止を精力的に実施する必要がある。経済成長率が5,5%~5,8%に達するため、開発投資におよそ255兆ドン(約1兆2千億円)が必要である」と明らかにしました。
政府は納税期限の延長と減税措置を取るとともに、脱税行為を厳格に処分する必要があります。特に、ガソリン、電気など仕入価格に影響を与える品目を対象に、市場価格の適用を継続するとしています。交通運輸省のディン・ラ・タン大臣は次のように語りました。
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「私たちは市場性価格の実施に力を入れる必要があります。例えば、フーミー肥料工場は株式化されており、政府は資本の60%しか所有していませんが、政府丸抱え政策を取っています。一年間の黒字金額は3兆~4兆ドン(約190億円)にのぼりますが、政府は60%を得ますがこれはだめです。」
不動産市場の困難の解決策に関して、建設省のチン・ディン・ズン( Trinh Dinh Dung)大臣は分譲賃貸借住宅から社会住宅へシフトする、土木建築分野における不良債務の処分、30兆ドン(1428億円)相当の経済刺激対策の実施に注力する必要がある」と述べました。また、ズン大臣は「建設プロジェクトの規模を見直す必要がある」と述べ、次のように語りました。
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「中央と地方レベルの投資プロジェクトを点検しなければなりません。これは建設分野で事業活動を行っている機関同士の連携が必要です。必要がない建設プロジェクトならば、設計が完了し、建設中であっても、その規模や機能を調整します」
一方、通貨銀行分野に関して、財政省のディン・ティン・ズン( Dinh Tien Dung) 長官は国家銀行に対し、関連各機関や部門と緊密に協力して、金融予算任務;計画通り収支不均衡の縮小に力を入れるよう要請しました。
国営銀行の再編事業に関して、政府官房のブ・ドゥク・ダム( Vu Duc Dam) 長官は「現在、政府は国際基準に従って、国営企業の株式化を加速させる」と述べ、次のように語りました。
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「私たちは国営企業の株式化を現行の政策、1992年の憲法改正案の精神に沿って実施します。これは国営企業の運営活動の効果向上に寄与し、経済のリード役を担うことに役立ちます」
政府閣僚が提出した対策を実施することで、国会が提出した2013年の目標の遂行と経済の回復に貢献することでしょう。