(VOVWORLD) - 10月2日、行われた政府の9月の月例会議でグエン・スアン・フック首相は経済回復を加速し、今年のGDP=国内総生産の伸び率を2.5%から3%に達成させるよう求めました。国内で新型コロナウイルスの第2波が抑制された背景の中で、ベトナムは経済社会発展目標の実施に全力を尽くしています。
先ごろ、各省庁、部門の指導者は年末までの3ヶ月の困難解決を目指す一連の措置を提出しましたが、その中には、公共投資の実施の加速、企業の生産経営活動の支援などの解決策があります。
臨機応変な政策で企業を支援
信用供与の伸び率は企業の経営状況を反映するものです。今年第2四半期、信用供与の伸び率は昨年同期と比べ、およそ4.2%に達し、9月は6.1%に上りました。これは農業・農村、生産、サービス分野での前向きな兆しを見せています。ベトナムは新型コロナウイルスの感染拡大を効果的に抑制し、企業の生産、輸出を積極的に支援していることで、財務残高の伸び率は9%を超える可能性があります。国家銀行のダオ・ミン・トゥ副総裁は次のように語りました。
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「銀行は一連の措置を講じており、満期債務や満期利息の再編など、一連の措置を講じています。年初から国家銀行は3回にわたり、貸付金利を引き下げ、合計で1・5%から2%減となりました。これにより、商業銀行や信用機関は企業各社に低金利の貸出を供与することができます。金利の引き下げは貸付の拡大に条件を作り出すと言えます。一方で、政府、各省庁、部門の様々な政策は金融、関税分野で企業を支援しています。」
商工省をはじめ、各省庁、部門は企業の生産・経営・輸出活動を支援する計画があります。商工省のド・タン・ハイ次官は次のように語りました。
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「第1、FDI=外国直接投資や自由貿易協定のメリットを活用し、市場開拓や新しい市場への進出を目指す障壁の撤廃に力を尽くさなければなりません。第2、輸出に関する情報の提供を進める方針です。新型コロナが流行しており、企業経営者が外国に渡航できない中で、これは重要な解決策であると思います。正確な情報が適宜に提供されると企業のオンライン・トレードに役立つでしょう。また、行政手続きの改革を進め、企業に最も有利な条件を作り出す必要があります。」
外国投資の誘致を進める
新型コロナ禍で世界各国の大手企業が投資や生産拠点の移転を進めている中でベトナムは外国投資の誘致に尽力しています。計画投資省のチャン・クォク・フオン次官は「ベトナムは政治とマクロ経済が安定し、地理的条件や環境、労働力などに恵まれていることから投資家にとって魅力的な目的地となっている」との見解を示し、次のように語りました。
(テープ)
「我が省は日本やシンガポール、フランスなど、アジアと欧州のパートナーとオンライン投資振興会議を行いました。これを通じて、投資家らはベトナムでの投資活動や環境に優しく、現代的な技術を利用する大規模な投資プロジェクトの誘致に関する政治局の決議50号に定められた投資誘致の方向に関心を表明しました。首相がいくつかの国際線運航の再開を許可したことにより、年末まで、特に2021年に、多くの外国人投資家がベトナムに進出できるよう希望しています。」
この9ヶ月、ベトナムは新型コロナによるマイナス影響を乗り越え、GDPの伸び率が2.12%に達しました。これは全政治システム、国民、企業の努力、団結により収められた成果です。年末までに、ベトナムはGDPの伸び率を2.5%から3%にするため、あらゆる手を尽くしていきます。