(VOVWORLD) - 2021年はドイモイ刷新政策の実施35周年です。この35年間、経済社会はダイナミックに発展するとともに、国際社会におけるベトナムの威信と地位も益々高まっています。こうした成果は、外交部門が2021年の任務を果たすための強固な土台となっています。
2021年は、第13回党大会の決議や、2021年から2025年期の経済社会発展5ヵ年計画、2021年から2030年期の経済社会発展戦略を展開する最初の年なので、ベトナムの発展事業にとって重要な節目となります。
こうした背景の中で、外交部門は2021年の任務として、第13回党大会の決議で出された外交路線を展開し、その中で、各国との協力関係の深化、周辺の平和な環境の維持、外からのリソースの誘致・活用、国際社会における国の威信の向上に力を入れていく方針です。
グエン・ミン・ヴ次官 |
しかし、新型コロナウイルス感染症を始め、かつてないほどの複雑な事情が世界のすべての分野に大きな影響を与えている中で、外交部門は大きな困難と試練に直面しています。これらの困難と試練を乗り越えるため、外交部門は3つの方策を打ち出しています。ベトナム外務省のグエン・ミン・ヴ次官は次のように語りました。
(テープ)
「外交部門は3つの重点的な方策を展開してゆきます。先ずは、ベトナムが全面的な戦略的パートナーシップを結んでいる各国との協力関係をより実質的かつ着実に深化させ、中でも、経済、科学技術、インベンション・イノベーション、デジタル転換、教育などの分野における協力の拡大を重視すること。第2は、党・国家・国民レベルの外交活動の連携強化により、国益を守ること。第3は外交のメリットを活用した上で、国の安全保障を脅かすリスクを未然に防ぎ、伝統的かつ非伝統的な安全保障問題を解決することです。」
ファム・ビン・ミン副首相兼外相 |
第13回党大会で、グエン・フ・チョン党書記長・国家主席は、「国際社会におけるベトナムの威信はかつてないほど高まっている」と述べました。実際、ベトナムは国際社会の責任あるメンバーとして、地域と世界の問題や課題の解決に積極的に参加しています。ファム・ビン・ミン副首相兼外相は次のように語りました。
(テープ)
「これからも、ベトナムは国連安全保障理事会の活動に積極的に参加し、国際社会への参入を精力的に進めていきます。また、ASEAN東南アジア諸国連合では、ベトナムがASEAN議長国を務めた2020年の成果を発揮しながら、ASEAN内の協力や連携をさらに強化してゆく方針です。これまで、ベトナムは多くの国と自由貿易協定を締結していますが、これからも他の自由貿易協定を結ぶでしょう。そのため、私たちはこれらの協定のメリットを最大限に活用しなければなりません。そして、最も重要な任務は、周辺の平和な環境を維持し、国の独立と主権を守ることです。」
2020年はベトナムの外交部門にとって成功の年と言えます。2020年に、新型コロナウイルス感染症が全世界に広がっている中で、ベトナムはASEAN議長国と国連安保理非常任理事国としての役割を立派に果たし、国際社会の好評を受けています。こうした成果から見ると、ベトナム外交部門は2021年も任務を完遂するでしょう。