2021年の経済発展にあらゆるリソースを活用

(VOVWORLD) - 28日、ベトナム政府は今年最後の月例会議を行い、「疫病対応と経済社会の回復」という二重の任務の遂行に集中し、国民の健康を守るとともに、新常態においてあらゆるチャンスを活用し、2021年のGDP=国内総生産の成長率を6%ないし7%にするという目標の達成を目指してゆく方針です。

2021年は重要な意義があり、2021年~2025年期の5か年発展計画の展開に基盤を作り出す年です。ベトナムは発展の加速にリソースを優先的に活用するとともに、同年のあらゆる計画、任務を超過達成する必要があるとしています。また、新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している中で、公共投資の推進が第一の解決策として勧告されています。経済専門家ボ・チ・タイン氏は2020年における政府の適切な対応策を高く評価するとともに、「今後、政府はこれらの対応策を強化するとともに、疫病や自然災害、金融リスクなど外部からの影響に注目する必要がある」との見解を示し、次のように語りました。

(テープ)

「疫病への対応で戦時の精神を掲げ、迅速かつ断固たる行動を取る必要があります。一方、経済的補助パッケージの実施を推進しなければなりません。また、企業、市民、労働者が困難を乗り越えられるように、新たな補助政策を講じる必要があると思います。これらの補助政策は体制改革と結びつけ、世界の発展方向に見合わなければなりません。例えば、デジタル転換や消費習慣、気候変動対応などがあります。」

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一方、中央経済管理研究院の元院長であるグエン・ディン・クン博士は「思考と運営枠組みを刷新し、具体的かつ実質的な経済発展への刺激策を実施する必要がある」と強調し、次のように語りました。

(テープ) 

「経済発展への刺激を目指し、金融・通貨政策を変更しなければなりません。予算赤字や公的債務を負担する可能性があります。また、国家予算の支出が増加するはずです。現在、行われている一連の大規模な重要なインフラ整備プロジェクトに投資を強化する必要があります。例えば、ホーチミン市やメコンデルタ各省、特に港湾都市ハイフオンへの投資を集中し、ロジスティックス・センターを設立するということです。地域レベルの競争力が付けられるロジスティックス・センターを設立すれば、質の高い外国投資の誘致が図られると信じています。」

一方、経済専門家グエン・ミン・フオン氏は「短期と長期的にベトナムは人材の質的向上やデジタル転換に投資を強化しなければならない」とし、次のように語りました。

(テープ)

「今後、新常態に対応するため、ベトナム経済、中でも企業の再構築に際し、電子商取引とデジタル転換を重視しなければなりません。また、新たな経営モデルの開発に力を入れる必要があります。」

さらに、世界経済参入のチャンスを最大限に活用するため、有望な輸出先、とりわけベトナムとの新世代の自由貿易協定を締結した国々に関する情報の提供を進めていく必要があります。同時に、国内市場を重要視し、生産、サプライ、消費を確保するための基本的な解決策として見なさなければなりません。これは新型コロナウイルス感染症が流行して、世界で競争が激化している背景の中で持続可能な発展を確保するものとなるでしょう。

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