ベトナム国民は8月19日を前に、「8月革命」70周年記念日を迎えています。70年前、およそ5000人の党員しかもっていなかったベトナム共産党は全国民を指導して、奇跡として評価された8月革命を成功させました。8月革命の勝利に関する教訓は現在もその意義を保っています。
8月革命の始まりとされた1945年8月19日にハノイ市内のオペラハウスで行われた集会
8月革命におけるベトナム共産党の役割について、ホーチミン主席は「植民地、および、半植民地の民族の歴史上で、15歳未満の政党が革命を成功させるのは今回が初めてである。これは、ベトナム国民と労働者階級だけでなく、他の国の国民と労働者階級の誇りでもある」と強調しました。
正しい路線
ホーチミン政治学院所属共産党歴史研究院のグエン・チョン・フック院長によりますと、8月革命において、ベトナム共産党は正しい路線を選択し、民族解放戦略を詳しく立案した上で、機会と危険との関係を正しく処理することができました。また、党は、戦略的思考を持ち、国民の巨大な力を正しく評定したということです。
フック院長は次のように語りました。
(テープ)
「当時、ベトナム共産党は、革命の実力と政治力づくりを重要視しました。2つ目は、民族大団結づくりに力を入れました。この民族大団結こそは全国民の愛国心と自尊心を発揮させました。」
8月革命の全プロセスにおいて、党は、自らの任務、役割を十分に認識した上で、党建設と組織の強化を重視しました。これにより、革命を成功させ、東南アジア初の労働者農民の国家を樹立しました。そして、ベトナムの8月革命は成果の民族解放闘争の模範となりました。
党建設に関する教訓
これまで、ベトナム共産党は85年の道のりを経て、およそ400万人の党員を要しています。ベトナムがドイモイ刷新事業と国際社会への参入を進めている現在、国と民族に対する党の責任はかつてないほど重くなっています。こうした中、党の本質や、党内の団結、党員の道徳を守ることは重要な問題とみられています。
これに関し、ホーチミン政治学院所属党建設院のグエン・ミン・トゥアン院長は次のように語りました。
(テープ)
「党員は、国と国民の利益を重視し、国と国民の利益のために自分の利益を犠牲にする用意がある人でなければなりません。8月革命時代に、党員の全員はそうしました。これは私達の手本となりました。」
一方、ハノイ国家大学のブー・ズオン・ニン教授は「8月革命は、党建設作業の重要性を示すものである」との見解を表明し、次のように語りました。
(テープ)
「創立されてから、党建設作業は困難や試練が溢れたプロセスでしたが、党はこれらの試練を乗り越えました。特に、国内外の情勢が複雑に推移している現在、党建設事業をさらに重視しなければならないと思います。」
あれから70年が経ちましたが、8月革命の価値はそのまま残っています。とりわけ、ベトナム共産党の優れた指導能力は今後も発揮されていく必要があるとされています。