15日、ハノイで、APEC2017の枠内で多くの会合が行われています。「新しい原動力を作り、共通の未来を培う」というAPEC2017のテーマに基づき、各会合では加盟諸国間の貿易投資協力やグローバル化、経済参入の促進を主要議題として討議されています。これらの活動を通じて、ベトナム企業界は地域内諸国の提携先の模索に取り組んでいます。

APEC2017の諸活動を開催することで、ベトナムは世界各国の一流企業の誘致や国内企業の発展を目指しています。

 

ベトナム企業に前向きな影響

APEC2017では数百の会合や活動が行われ、高官と政策作成者、企業経営者との相互作用（インタラクティブ）の強化に寄与したうえで、企業の意見や提案が政策作成者に提出され、企業の生産経営に有利な条件を作り出すような政策が打ち出されるとしています。

ズン議長　（写真提供:VCCI）

ベトナムのAPECビジネス諮問評議会のホアン・バン・ズン議長は次のように語りました。

（テープ）　

「APEC2017の主催に際し、ベトナム企業に剰余()価値をもたらす新たな投資ブームを見出し、企業の競争力を向上させることに知恵を絞っています。ベトナム企業の98%は中小企業なので、市場開放が進められている背景の中で、競争力を高めなければなりません。一方で、法律システムを明確化する必要があります。」

実際、ベトナムはAPECの枠内で協力計画を活用して、投資環境の改善や、政策の充実、貿易投資障壁の撤廃に力を入れてきました。また、加盟諸国との二国間協力を強化するとともに、外国直接投資の誘致や技術的インフラ整備、人材開発、技術移転を進め、国内企業の競争力や活動効果の向上に前向きな貢献をしています。さきほどのベトナムのAPECビジネス諮問評議会のホアン・バン・ズン議長は次のように明らかにしました。

（テープ）　

「デジタル時代において、ベトナムの中小企業はどのように提携先を見出せるのかが課題となっています。例えば、農業国であるベトナムは農業生産の価値を向上させるのは重要な問題です。これまで、私たちは原材料の生産に集中してきましたが、今後は農業製品の価値向上に取り組まなければなりません。」

 

ベトナム企業、チャンスを生かす

ベトナムは刷新段階に入り、政府の改革計画が進められています。国際友人がベトナムに進出し、「清廉で、建設的な政府作り」の結果を活用して、事業を開始する期が来たとみられます。一方、ベトナムはAPEC2017を投資貿易振興に生かすことができます。加盟してからおよそ20年にわたり、ベトナムはAPECから様々な恩恵を受けてきました。VCCI＝ベトナム商工会議所のブ・ティエン・ロック会頭は次のように語りました。

(テープ)　

「ベトナムで開催されているAPECの各会合は創造のフォーラムとなるべきです。また、企業に関連する諸活動はAPECの際立った活動でなければなりません。特に、これらの活動はベトナム経済に付加価値を与え、ベトナムの政治的地位の向上に寄与するでしょう。一方で、企業の発展や投資誘致の強化、輸出の成長などで経済的付加価値の向上が示される必要があります。」

APEC2017はアジア太平洋地域の成長や参入、結合の強化に寄与するとしています　。APEC2017を機に地域と世界のダイナミックな国々の指導者や企業経営者がベトナムに集まることはベトナム企業に様々なチャンスをもたらし、広範な協力を発展させると期待されています。