
今月7日と8日、インドネシアのバリ島で、APECアジア太平洋経済協力会議の第21回首脳会議が開かれています。
1989年11月に樹立したAPECは現在、21の国と地域から構成されています。今年のAPEC首脳会議は「活力のあるアジア太平洋・グローバルな成長の原動力」をテーマにしています。2日間の議事日程では、現在のグローバルな経済状況と多国間通商システムの推進におけるAPECの役割、持続可能な開発と平等、食糧安全保障、水資源、エネルギーなどが討議されています。世界経済専門家の評価によりますと、今回のAPEC首脳会議は地域内の参入と連携の強化に寄与すると期待されています。ベトナム外務省のブイ・タン・ソン次官は次のように語りました。
(テープ)
「今回の会議では、APECはAPECのメンバーだけではなく、世界経済にも共通の貢献をしたいのです。ですから、この期に、経済、政治安全保障を始めとする地域での共通状況に関する討論会も開かれます。」
ベトナムは1998年11月にAPECに加盟して以来、APECの諸活動に責任感を持って主体的かつ積極的に参加してきました。APEC内の協力活動は、地域と世界におけるベトナムの地位向上に寄与すると同時に、アジア太平洋地域における重要なパートナーとの二国関係の促進に繫がっています。ベトナムは、複数の構想を主体的に提出し、APEC民間部門における緊急事態の備えに関するワークショップや電子商取引に関するワークショップの中で調整の役割を果たしてきました。その他、ベトナムは貿易、投資、技術協力、医療、緊急事態の対応、テロとの戦いなどの分野において70件あまりの構想を成功裏に展開してきました。ベトナム外務省のブイ・タン・ソン次官は次のように語りました。
(テープ)
「APECはベトナムにとって有利な地域です。また、ベトナムはAPECの複数のメンバーと戦略的全面パートナー関係を結んでいます。そいうことで、ベトナムはAPECの諸活動に積極的に参加してきました。」
APECに加盟したベトナムはAPEC加盟地域と国との投資、貿易活動を通して、近代的技術や管理経験を身に付ける事が出来ます。APECの年次活動はベトナムと地域内企業コミュニティとの効果的連携を助けています。
2012年にロシアで開かれたAPEC首脳会議でのメッセージの中で、チュオン・タン・サン国家主席は次のように強調しました。
(テープ)
「ベトナムは新たな発展戦略時期に入っています。それは全面的刷新、経済の再構築、国際社会への積極的参入を継続する事です。そこで、APECを始めとするアジア太平洋地域はベトナムにとってさらに重要な意義を持っています。」
21回APEC首脳会議に出席した際のチュオンタンサン国家主席は、全体会合や対話に参加し、APEC加盟地域と国の指導者との個別会見を行うとしています。これらは、ベトナムがマクロ経済の安定化、経済社会発展目標の達成、ベトナムでの成長モデルの刷新に寄与する相応しい協力プログラムを実現する事が狙いです。