(VOVWORLD) - 11日、インドネシアの首都ジャカルタで、AMM56=ASEAN東南アジア諸国連合の第56回外相会議が開幕しますが、10日、その枠内で、閣僚級活動が始まりました。ベトナムからはブイ・タイン・ソン外相率いる代表団が臨みました。
ASEAN外相 5月9日、インドネシアで記念写真 写真提供:AFP
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第56回ASEAN外相会議と関連会合が10日から14日にかけて行われ、加盟10か国、およびパートナー国の代表が参加しています。外相会議のほか、ASEAN+1やEAS=東アジア首脳会議、ARF=ASEAN地域フォーラムなどが開催される予定です。
コンセンサスの強化と共通の立場の模索
ベトナムのSOM委員会委員長代理を務めるブ・ホー大使は、「会議では、今年上半期の成果が総括されるとともに年末までの協力方向性が定められる。また、地域の平和、安定、発展に関する差し迫った課題が取り上げられる」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「およそ17の会議が行われ、その中にはASEAN外相会議、およびASEANとパートナー国との外相会議が含まれます。出席者は東南アジアだけでなく、アジア・インド・太平洋の平和、安定、繁栄について協議します。これは今回の会議のハイライトであり、ASEAN2023の議長国であるインドネシアが決めた『成長の中心、ASEANは重要だ』という標語に沿って優先課題を展開するためのものです」
地域と世界情勢が複雑に推移している中で行われる第56回ASEAN外相会議はASEANの中核的な役割や地域の平和、安定、経済回復の確保を主要議題として協議するとしています。ホー大使はまた、次のように明らかにしました。
(テープ)
「ASEAN2023の標語の際立った点はASEANを発展の中心にすることです。会議に参加する全ての国はインド・太平洋に関するASEANアウトルックを新しい時代における地域の連携活動の促進を目指す基礎的な文書に格上げする任務があります。第2の任務はベトナム東部海域やミャンマー問題、中国の台湾海峡を巡る問題、朝鮮半島などに関する地域と世界の複雑な問題に対応することです」
ベトナム 主体的かつ積極的な姿勢を発揮
在ASEANベトナム政府代表部のグエン・ハイ・バン大使によりますと、ソン外相率いるベトナム代表団の第56回ASEAN外相会議への参加は地域、およびASEANの共通の問題の解決に対するベトナムの公約と責任感を示すものです。ベトナム代表団は20あまりの活動に参加し、ASEAN内のコンセンサスとASEAN、およびパートナーとの協力の促進に寄与すると期待されています。
一方、さきほどのベトナムのSOM委員会委員長代理を務めるブ・ホー大使は、「会議で経済や投資・貿易回復、サプライチェーンの安定化、気候変動対応、発展格差の是正、環境保全、感染症対策、エネルギー、食糧安全保障などの差し迫った問題に意見を提出する」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは各国の意見の一致やイニシアチブ、利益の調和や問題の適切な解決を目指し、意見を提出します。これはベトナム代表団の中核的な任務です。また、議長国インドネシアの優先課題についてベトナムはイニシアチブや優先課題の現実化に力を尽くし、地域の平和、安定、発展に具体的かつ切実な貢献をすることが狙いです」
第56回ASEAN外相会議へのベトナム代表団の主体的かつ積極的な参加はASEANの結束をはじめ、対話、協力の強化に貢献し、平和、安定、繁栄を目指すとしています。