
グエン・タン・ズン首相は8日から10日にかけてブルネイで開催されている第23回ASEAN首脳会議と関連会議に出席しています。今回も、ベトナムは加盟諸国とともに2015年までのASEAN共同体づくりに向け尽力します。
第23回ASEAN首脳会議はASEAN共同体づくりが加速し、加盟国の国民間の連結が強化されている背景の中で開催されています。2015年以降のASEANビジョンとしてはASEAN共同体作りと参入過程の強化や地域の平和、安全保障、繁栄の促進、国際問題の平和的解決が挙げられました。
それで、今回の首脳会議と関連会議ではASEAN共同体作りや連結・連携、ASEAN+1、ASEAN+3、東アジア首脳会議の枠内での加盟諸国と対話国との協力の強化が主要議題として討議されます。
創立されてからこの46年間、ASEANは少なくない困難や試練を乗り越えて、ダイナミックな政治・経済地域協力組織へと発展し、ASEAN憲章を基礎に活動を行い、東南アジア、またアジア・太平洋地域で重要な地位を持ち、地域と世界の平和、安全保障、安定、経済発展の確保に中核的な役割を果たしています。
これまで、ASEANは2015年までの政治・安全保障、経済、文化社会の3つを柱とするASEAN共同体の構築に関する案件の70%を完成しましたが、計画通りの目標の達成や、2015年以降のビジョンの作成、地域問題の適切な解決が図られるためにはASEANの強い決意と努力が必要とされています。
ベトナムは、ASEANに加盟してからこの18年間、ASEANのあらゆる活動に積極的に参加し、ASEANの発展と地域の平和、安全保障、安定、協力の確保に大きく貢献してきました。
ASEANの団結、威信、中核的な役割にマイナス影響を与える様々な問題が浮上している現在、ベトナムは加盟諸国と力を合わせ、基本的な原則を堅持すると同時に、ASEAN憲章を基礎に、ASEANの共通の利益に向け、あらゆる問題を適切に解決し、ASEAN内の団結、友好、協力、威信の確保に寄与しています。
また、ベトナムはASEANの優先課題を精力的に実施し、ASEANの連結・連携の強化、発展格差の縮小、持続的な発展の促進に力を尽くしています。

ビン外務次官(写真: BNGVN)
ファム・クァン・ビン外務次官は次のように語りました。
(テープ)
「1995年、ベトナムはASEANに加盟しました。当時、ASEAN共同体の構築に関する構想が出されました。ベトナムは加盟国としての責任を全うしてきました。ベトナム経済が停滞しているにもかかわらず、99%の品目の税率を5%~0%に引き下げました。一方、地域レベルの各メカニズムの構築にも参加しています。」
今年、ベトナムは2012~2015年期のASEAN・EU対話関係のコーディネーターとASEAN防災委員会委員長を兼任しています。今回の首脳会議で、ズン首相は同委員会の会合を主催する予定です。
ビン次官は次のように語っています。
(テープ)
「ベトナムが東南アジア地域に位置していることから、この地域は平和的に発展すると、ベトナムが利益を得ることでしょう。それで、ASEAN共同体の構築に戦略的利益を置きます。ASEAN共同体の構築が完成される暁に、我々は平和、安定、発展の環境を活用するだけでなく、加盟諸国の支援も得られるようになります。これまで、加盟諸国とともに相互支援を効果的に進めてきました。」