ASEAN・アメリカ関係

近年、ASEAN=東南アジア諸国連合は活発に発展しており、アジア地域に中核的な役割を果たしています。ASEANは相手国や対話国などとの関係発展に力を入れていますが、それらの国々の中で、アメリカが重要なパートナーとして見なされています。


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ASEANは総人口が6億人で、年間の域内総生産は約2兆1000億ドルに達しています。46年の歴史を持つASEANは世界の重要な組織として評価されています。経済面で、ASEANは世界の生産経営プロセスに積極的に参加しています。国際関係の面で、ASEANは中立的な役割を果たしています。一方、アメリカは世界一の経済大国で、その年間のGDP=国内総生産が約15兆ドルに、そして、貿易額が約3兆7000億ドルに達しています。

こうした中、この長年、ASEANとアメリカは緊密な関係を結んできました。投資分野に関しては、ASEANはアメリカから約1530億ドル相当の投資を誘致しています。この金額は中国と比べ3倍、インドと比べ10倍より高くなっています。貿易関係についてですが、アメリカはASEANの最大市場となっています。他方、ASEANはアメリカの第4の市場と見られています。

これまで、双方はTPP=環太平洋経済連携協定の交渉を進めています。また、TIFA=ASEAN・アメリカ貿易投資枠組協定を基礎にFTA=自由貿易協定交渉も促進しています。エコノミストらによりますと、TPPの締結は双方に大きな利益をもたらすということです。

現在、アメリカは複数のフォーラムでASEANとの関係を強化しています。例えば、ARF=ASEAN地域フォーラムや、TAC=東南アジア友好協力条約、EAS=東アジア首脳会議、ADMMプラス=ASEAN国防相拡大会議などです。

アメリカはASEAN加盟諸国との2国間関係も強化しており、教育や、文化、人材開発、宗教対話、自然災害対応策、医療、疫病予防対策、気候変動対応、麻薬密輸密売対策、対テロ戦などの分野で協力を拡大させています。

特に、ASEANとアメリカは常に、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海での航海の自由・安全保障の確保や、紛争解決などの活動においても利益や経験などを分かち合っており、支持し合っています。

ASEANとアメリカは相互尊重と互恵の原則で、長期的なパートナーシップを構築・強化しています。これはアメリカに利益を与える一方、2015年をめどにASEAN共同体の構築を進めているASEANにとっても意味深いものと評されています。

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