「ASEAN共同体ビジョン2025」の実現を目指す第49回外相会議



今月23日から26日にかけて、ラオスの首都ビエンチャンでASEAN=東南アジア諸国連合の第49回外相会議が開催されます。今回の会議ではASEAN共同体構築、域内の協力、対外関係、及び、ASEAN共同体ビジョンの2025お実現などの一連の議題が取り上げられます。

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ASEAN外相会議と関連各会議はASEANと相手国の重要な活動です。第49回ASEAN外相会議と関連各会議は地域と世界情勢が複雑に推移している背景の中で開かれます。そのような中、ASEANは共同体構築と対外関係の強化に力を入れています。ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海問題に関して、ASEANは原則的な立場と発言を維持するとしています。

ASEAN共同体ビジョンはコンセンサスの賜物

昨年末、マレーシアの首都クアラルンプールで行われた第27回ASEAN首脳会議で、「ASEAN 2025共に着実に歩んでゆく」をテーマと「ASEAN共同体ビション2025」宣言が発表されました。この宣言は今後10年間の行程表と「経済共同体」「社会・文化共同体」「政治・安全保障共同体」というASEAN共同体の3本柱の内容を詳しく説明しました。

2015年12月31日にASEAN共同体が誕生したことはASEANの著しい成長を示すものですが、今後、ASEANが実質的な成長を遂げるため、今から周到な準備を行う必要があるという課題も浮上しています。

「ASEAN共同体ビション2025」の宣言はASEANのコンセンサスの基に作成されたもので、ASEAN加盟諸国の願望と需要を示し、ASEAN共同体の発展に有利な条件を作り出すとされています。

「ASEAN共同体ビション2025宣言」の中で、ASEAN加盟諸国は2025年にASEANを「平和、安定、試練に効果的に対応できる能力が備えた」「対外活動を強化すると共に自らの中心的役割を担う」「ASEAN加盟諸国の経済が緊密に連携し、ダイナミックに発展する」という共同体を構築することを公約しました。

ASEAN2015に向けて:ASEAN諸国の団結を強化

これらの共通の方向を基礎に、「ASEAN共同体ビション2025宣言」はASEAN共同体の3本の柱をそれぞれ実施する方針を出し、その中で、最初は「政治・安全保障」共同体という柱の実施に乗り出します。これにより、2025年をめどにしたASEAN政治・安全保障共同体は団結、自力自強の共同体で、「加盟国の人民が平穏な生活を送れる」という共同体となります。

政治・安全保障共同体の構築における他の重要な原則はASEANが共通の原則や行動規範、及び、各国間の平和的付合い、及び、国際法の遵守を基礎に運営されるということです。そのため、原則に基づくASEAN共同体構築は今後の10年間とその後のASEANの方向となります。

ベトナム東部海域を始め、地域と世界情勢が複雑に推移している中で、ASEANは地域の戦略的な問題の解決に対する団結、統一、共通の責任の負担の重要性をいかなる時にもまして、深く認識しています。ですから、ASEANの成功は共同体の団結に大きく依拠するものです。新しい発展段階に入るASEANは法的拘束力をさらに高める必要があります。まもなく開催される第49回外相会議と関連会議はこれらの目標の実現を目指す努力の一つとなることでしょう。

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