ASEAN共同体構築へ向けての取組

8月8日、ASEAN=東南アジア諸国連合は設立45周年記念日を迎えます。これはASEAN加盟諸国にとって、有意義な出来事です。この45年、ASEANは絶え間なく発展し、アジア地域をはじめ、全世界の平和、発展などに寄与してきました。

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ASEANは1967年8月8日に設立され、5つのメンバーしかありませんでした。当時、東南アジア地域は残酷な戦争・紛争が多発した貧困な地域でした。現在、ASEANは加盟国が10カ国あり、連合内とアジア地域全体に根本的な変更をもたらしています。ASEAN10は力を合わせ、友好・相互理解、相互尊重、相互信頼を基礎に、新しい関係を築いています。ASEANの最も大きな成果はASEAN憲章を定めたということです。これは、安全保障・政治・経済・文化を柱とするASEAN共同体作りの土台とみられています。これに関し、ベトナムのファム・ビン・ミン(Pham Binh Minh)外相は次のように明らかにしています。

(テープ)

「ASEAN諸国は2015年をめどにするASEAN共同体作りプロセスを促進することで一致しました。その中で、団結関係作り、強固な組織構築、加盟諸国を結びつける各プロジェクトの展開、発展格差の是正などが強調されています。第2は、アジア地域内におけるASEANの中核的な役割と域外における役割の発揮です。第3は、地域や世界の平和、安定の維持と既存の国際法、規範、規定の尊重・履行に対する貢献の促進です。これらの国際法、規範、規定は各国間の友好協定、DOC=南シナ海行動宣言、まもなく制定されるCOC=南シナ海行動規範などです」

ビン大臣はこのように語りました。

実際、ASEANはこれまで設置してきた目標を達成できる可能性があると評価されています。経済面に関しては、エコノミストらによりますと、ASEANの経済は中国とインドに次ぎ、第3位に立っています。現在、ASEANのGDP=国内総生産の平均伸び率は5・7%~6・4%に達しています。現在の世界経済の低迷状態からみれば、これは印象的な数字といえます。

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しかし、最近、多くの問題点が浮上しています。中でも、複数の国での政治不安定や、経済成長の低下、物価高騰、発展格差の拡大、加盟諸国間の領海紛争などがあります。これに関し、スリン・ピスワンASEAN事務局長は次のように語りました。

(テープ)

「加盟諸国間の格差は大きな試練です。また、自然災害や疫病など非伝統的な脅威もあります。これらの問題はASEANの発展にも影響を及ぼします。このため、私たちはさらに努力し、協力をさらに促進しなければなりません」

スリン事務局長はこのように語りました。

ベトナムにとって、積極的な加盟国としてASEANに貢献することは重要な任務とみられています。ASEANに加盟してから、ベトナムはASEANの統一、団結、発展の強化に具体的な貢献をしてきたと評価されています。ベトナムを含め、加盟諸国全体の協力、努力により、今後ASEANが引き続き発展することでしょう。

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