ASEAN加盟から22年のベトナム

(VOVWORLD) -今年の7月28日はベトナムがASEAN=東南アジア諸国連合に加盟してから、ちょうど22年になりました。この22年、ベトナムは常にASEANを外交政策の最優先課題の一つとして見なしています。
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設立されてから50年になる現在、ASEANは強固な共同体となり、国際社会における地位と役割が日増しに高まっています。1995年、ASEANに加盟したベトナムはASEANがこれまでに達成した成果に積極的に貢献してきました。ベトナムはASEAN憲章の作成、ASEAN2020ビジョンに関するハノイ宣言、ASEAN2015共同体ビジョンの実施などASEANと共に全力を尽くしてきました。

ASEANへの加盟は歴史的決定

ASEANへの加盟は地域と世界への主体的参入というベトナムの政策を示し、ベトナムの参入過程に新しい段階を切り開きました。ベトナム外務省のレ・ホアイ・チュン( Le Hoai Trung) 外務次官は次のように語りました。

(テープ)

「ASEANへの加盟は非常に正しい決定です。ASEANへ加盟した1995年のベトナムにとって、経済社会発展の加速、世界各国との関係の拡大は差し迫った要求となりました。ASEANへの加盟により、ベトナムはEU=欧州連合との関係が拡大された他、アメリカとの関係が正常化され、中国との関係が回復されました。ASEANへ加盟してから、ベトナムはASEANの活動に積極的に参加しました。一方、これはベトナムの参入政策の実施にプラス影響を与えています」

ASEANへの加盟はベトナムに多くの利益をもたらしています。政治・安全保障面において、ASEANへの加盟により、ベトナムと近隣諸国との関係が促進されるようになりました。ASEAN加盟国として、ベトナムは地域の協力体制の構築と促進に貢献してきました。外交分野において、ASEANへの加盟は、国際社会におけるベトナムの地位向上に有利な条件を作り出しています。ASEAN事務局のレ・ルオン・ミン( Le Luong Minh)事務局長は次のように語りました。

(テープ)

「ASEANの加盟はベトナムの経済発展を後押しています。ASEANへ加盟してから10年後の2006年から2016年まで、ASEAN内におけるベトナムのGDP=国内総生産の割合が3.5%から2倍になりました。また、ASEAN加盟諸国からベトナムへの投資総額も120%増となりました。ベトナムとASEANとの統合はインフラだけでなく、体制や人間などの面においても見られます」

足並みを揃えた着実な発展に向けたベトナムとASEANの協力

2017年はASEAN創設50周年、及び、ASEAN共同体構築2周年を記念します。ASEANはASEAN2025共同体ビジョン、及び、政治・安全保障、経済、文化社会など3本の柱で前向きな成果を収めました。構築された1年後のASEAN共同体に関して、ASEAN駐在ベトナム代表機関のグェン・ホアン・ナム( Nguyen Hoanh Nam) 大使は次のように語りました。

(テープ)

「前と比べて、この1年、ASEANの活動が効果的に実施されました。現在、ASEANは運営方式の改善を目指す対策を見出すため、意見交換をしています」

設立されてから50年たつ現在、ASEANはチャンスと共に多くの試練にも直面しています。試練を乗り越え、チャンスをつかむため、ASEAN加盟諸国はコンセンサスを作り出し、団結を強化する必要があるとされています。



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