会議の光景
20日、ハノイで、「21世紀におけるアジア・欧州の全面的パートナーシップの強化」をテーマにした会議が行われました。ベトナムがこの会議を主宰することは、ASEMアジア・欧州会合の協力強化、及びASEM内でのベトナムの貢献と努力の表れとなっています。
ASEMは1996年3月に設立されました。それ以来、アジアと欧州間の重要かつ最大規模な対話と協力の場としての地位を示してきました。
ASEMの形成と発展の道のり
ASEMは、26の設立メンバーから、現在、アジア側参加メンバー21カ国と1機関、欧州側参加メンバー30カ国と1機関の合計51カ国と2機関によって構成されています。この20年間、ASEMはアジア・欧州両地域の全面的かつ平等なパートナーシップの強化に向けて、様々な成果を収めてきました。建設的対話を通して、ASEMのメンバーは相互理解、互恵、国際法の尊重を基礎にして、対話と協力の強化に関する共通の認識を分かち合い、両地域での平和、安全保障の維持、衝突の防止対策、安定と繁栄の確保に寄与してきました。
今後も、ASEMはアジア・欧州の協力を深化させ、新たな状況に合致させるように取り組んでいます。この問題は、来る7月モンゴルで開催される第11回ASEM首脳会議で具体的に討議される予定です。
ASEM内のベトナムの積極的な貢献
ベトナムが設立メンバーとしてASEMに参加したことは、ベトナムの開放的、かつ、全方位外交政策及び世界経済への参入過程の展開に向けた一歩となっています。この20年間、ベトナムは活発で責任のある一員として活躍しており、ASEMの役割と地位の向上に寄与してきました。
ASEMへの参加はベトナムのドイモイ刷新事業、及び国際社会への参入過程と結びついています。ASEMメンバーの緊密な連携と積極的な参加はベトナムの国家、企業、国民に複数の適切な利益をもたらしてきました。そして、ASEMのメンバーはベトナムにとって最重要な貿易相手となっています。ベトナムは現在交渉中とすでに締結している16件の自由貿易協定の中の14件はASEMのメンバーとしてのものです。その一方で、地域と世界における平和、安全保障が様々な試練に直面している背景の中で、ベトナムはASEM加盟諸国と緊密に連携して、平和、安全の維持に取り組んでいます。また、ベトナムはASEMの諸活動への参加を通じて、自然災害の管理と軽減に関する経験を得ることも出来ます。
引き続きASEMと伴に
ベトナムが新たな発展段階に入り、経済再構築を継続し、国際社会に主体的かつ積極的に参入しています。ベトナムの優先政策の一つは引き続きASEM の一員として効果的に伴走し、ASEM と世界の諸活動に主体的かつ適切に貢献するということです。