UKVFTAがもたらすメリット

(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、12月11日、ハノイで、UKVFTA=ベトナムとイギリスとの自由貿易協定が調印されました。この協定は、EVFTA=ベトナムとEU=欧州連合との自由貿易協定が定めるベトナムとイギリスとの貿易関係に関する内容を維持しています。 

UKVFTAが発効してから6年後、イギリスはベトナムの商品を対象に、99.2%の関税を撤廃します。したがって、ベトナムの10品目は直接に利益を受けることになります。一方、イギリスから輸入される品目に関し、UKVFTAの発効した直後、ベトナムは48.5%の関税を、そして、6年後に97%、9年後には98.3%が撤廃されます。 

チャン・トゥアン・アイン商工大臣によりますと、EVFTAを基礎にするUKVFTAは、ベトナムとイギリスとの貿易・投資関係を促進する原動力になり、両国の企業と国民が新型コロナウイルスによるパンデミックを乗り越えることに役立つとしています。アイン大臣の話です。 

(テープ)

「イギリス側の関税撤廃や、優遇措置により、ベトナムの14の主力品目が大きな利益を受け、毎年、およそ3兆5000億ドン(約175億円)相当の税金を節約できるようになります。一方、イギリスの質の高い工業製品や、食品もベトナムに進出し、ベトナム商品との相互作業があり、国民の生活の質的向上に寄与します。」 

エコノミストらによりますと、UKVFTAは両国間の長期的な協力強化にも貢献します。特に、この協定に盛り込まれる公約はベトナムの輸出活動の促進・拡大に役立つとしています。 実際、UKVFTAによる利益を受けるのは水産物や、コメ、繊維製品、木工製品、履物、青果(野菜と果物)などとなっています。

水産物に関し、エビとナマズ生産・輸出部門は輸出額が急増するだけでなく、投資を誘致するための新しいチャンスにも恵まれます。繊維製品に関し、UKVFTAは、原材料供給源の拡大や、少数の市場への依存度の削減などに貢献すると期待されています。

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