6日、ミャンマーで、WEF=世界経済フォーラム東アジア会議が開催され、ベトナムのグエン・タン・ズン首相を含め、各国首脳、政治家、および、大手企業、国際組織、社会団体の代表合わせて約450人が参加します。
これは、ベトナムが各国とともに、協力関係を促進し、WEF加盟諸国間の連携を強化するためのチャンスと見られます。
「全面的な発展と国際社会への参入へ向けての変化」をテーマにした今年のWEF東アジア会議は、世界経済が完全に回復していないものの東アジア地域が7・8%というかなり高い成長速度を維持している背景の中で開催されました。
こうした中、東アジア地域は影響力が高まっており、国連や、G20=主要20カ国・地域、WTO=世界貿易機関など国際場裏で活躍しています。特に、東アジア地域は新しい世界構造構築に寄与していると評価されてます。
WEF東アジア会議がミャンマーで開催されるのは今回が初めてです。アジア地域に戦略的な地理的位置を持つ同国は近年、改革事業を促進しており、来年はASEANの輪番議長国のホストを務めます。今回のWEF東アジア会議はミャンマーだけでなく、ASEAN全体に対する各国の政府、企業、国際組織の関心を示すものといえます。
近年、ベトナムはWEFの活動に積極的に参加しています。2010年に、ベトナムは「全世界の発展事業の中で高まるアジアの役割」をテーマにしたWEF東アジア会議を成功させました。この会議では、「アジアのグリーン成長のロードマップと競争力」や、「アジアの役割」、「世界規模のリスク」などの問題が討議されました。
2012年にタイで開催されたWEF東アジア会議で、ズン首相は「ベトナムは地域の平和、安定、発展のために、各国と引き続き連携して、域内外の協力プログラム、発展へ向けてのイニシアチブの実施を促進する」と再確認しました。そして、今回のWEF東アジア会議の開会式でのズン首相の演説は、地域内の連携や、国際社会への参入、東西経済回路内の協力などについて触れるほか、経済社会発展や、マクロ経済の安定化、経済再構築、外国投資誘致などの分野に関する経験を交換します。
これを通じて、国際社会に全面的に参入しており能動的に発展しているベトナムの紹介や、ベトナム企業の国際協力の拡大・強化などが図られます。また、WEF東アジア会議2013はベトナム企業のミャンマー進出にとっても良いチャンスと見られます。
WEF東アジア会議2013へのズン首相の出席は、ベトナムの全方位外交政策を示し、国際社会におけるベトナムの地位向上にも貢献すると期待されています。