ベトナム、インドネシア、マレーシア、タイ、シンガポール及びフィリピンのASEAN加盟6カ国は、向こう5年間における経済成長率は6%に達すると予測されています。活発な発展地域にあるベトナムは、2012年における世界各国の対外政策の中で優先的なパートナーであるとみなされています。
ベトナムは、経済成長のスピードが遅れているものの、外国投資家から政治的な安定、若い人材力、低コスト、投資家に利益を与える潜在力に恵まれることにより、かなり有利な投資環境があると評されています。JETRO日本貿易振興機構の統計によりますと、2011年におけるベトナムへの日本企業の投資プロジェクトは2010年と比べ82%増に達します。また、今年も、日本の各企業はベトナムにおける生産、製造、サービス業などの分野に集中して、最大の投資額を実行する投資家となります。JICA国際協力機構のベトナム事務所の・築野元則所長は次のように語っています。
(日本語のテープ)
一方、インドは、東方政策の中にベトナムを重要な位置としてみなしています。この数年間、ベトナムとインドとの戦略的なパートナー関係は絶え間なく強化拡大されています。2011年における両国の貿易取引額は35億ドルに達し、増加しつつあります。インドは、ベトナムの最大貿易相手国10カ国の中の一つとなっています。今年の7月に、ベトナムとインドを結ぶ直行便が就航します。インドのクリュシナ外務大臣は次のように語っています。
(テープ)
「インドは、ベトナムとの関係を常に重視しています。また、インドは、具体的な協力プログラムを通して、ベトナムとの戦略的パートナー関係を拡大したいと思います。インドがベトナムを市場経済国であると認めることは、インドがベトナムと世界各国の重要なパートナーであることを示しています。2015年までに、両国の貿易取引額は60億ドルないし70億ドルにすると予測されています。現在、多くのインド企業はベトナムに投資を行なっています。これら
の企業は今年中にコーヒー加工、ゴム、黒炭素・化学物質・肥料の生産に関する大規模な投資プロジェクトを引き続き実施します。」
インドのクリュシナ外務大臣はこのように語りました。
他方、新年に当たR、記者会見を行った在ベトナムロシア大使館のアブレイ・コブツン大使は「ロシアにとってベトナムとの関係発展はロシアの対外政策の中の優先課題の一つである」と明らかにするとともに、ベトナムとの多くの分野における友好協力関係を強化したい意向を表明しました。ベトナムとロシアとの協力関係について、アブレイ・コブツン大使は次のように語っています。(テープ)
「ロシアとベトナムは複数の協力合意書に調印しています。2012年にこれらの合意書を実現させます。この2年間、両国はベトナムで初となる原子力発電所の建設に関するプロジェクトを成功裡に実現してきました。その他、両国は、ベトナムとロシア、ベラルーシ、カザフスタンの3国関税同盟に関する文書の討論を積極的に行ないます。特に、今年に、ロシアはAPECアジア太平洋経済協力の議長を務めますので、ロシアとベトナム及びベラルーシ、カザフスタンとの協力は各国の貿易手続きの簡素化に寄与するでしょう」
アブレイ・コブツン大使はこのように語りました。
世界各国と大手パートナーとの良好な関係を持つベトナムは、これらの利点を活用して国の発展事業に貢献するることでしょう。