アセアンと中国の海難救助の協力

ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海における海難救助に関するアセアン東南アジア諸国連合以内、及び、アセアンと中国との協力強化は「南シナ海 の行動宣言」の施行細則の一部です。この海域の情勢が複雑に推移している現在、アセアンはこの分野における協力強化を目指す政策と措置を作成しています。

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これまでに、アセアンと中国は海洋の生態環境や海洋の生物多様性の研究から信頼醸成や海難救助まで様々な問題に関するシンポジウムや会議を開催しました。今年6月、ベトナムは南シナ海における海難救助に関するアセアン・中国によるシンポジウムを主催しました。シンポジウムで、ベトナム外務省のファム・クアン・ビン( Pham Quang Vinh) 副大臣は次のように語りました。

(テープ)

「先頃、アセアンと中国はいくつかのシンポジウムを行いました。これを通じて、双方は互いに理解した上で、協力を強化するための措置を出しました。アセアンと中国は信頼醸成を目指す措置は双方が互いに理解し、適切な協力措置を見出すことに寄与するとされています。紛争が発生している海域に対してはDOCを基礎に解決しなければなりません」

これまでに、アセアンと中国は海難救助に関する多くの具体的な措置で一致しました。注目すべきことは最近、アセアンと中国は地域の救難機関のリストを作成し、救難センター間の連絡言語が英語であること、そして、救難センター間のホットラインの開設、アセアン・中国海難救助ウエブサイトの開設などで一致しました。しかし、これらの作業が効果的に実施されるには基本的原則を基盤にしなければなりません。先ほどのファム・クアン・ビン( Pham Quang Vinh) 副大臣は次のように語りました。

(テープ)

「第1は人道目的で実施されるべきということです。海難に遭遇した人々は罪のない人々で、何かを理由にして、人道的救助を行わないことがあってはなりません。第2は関係各側が連携体制を整える必要があるということです。第3は地域内の各国の連絡窓口を設置しなければならない」ということです。万一の場合に、直接に連絡できるからです。」

海に面しているベトナムは東部海域の平和、安定のため、地域内諸国との信頼醸成と協力強化を望んでいます。ベトナムは海難救助に関する地域内の協力を重視しています。集計によりますと、近年、海上に遭難した漁民の救助の成功率は87%に、船舶の救助の成功率は47%に達しています。

海難救助に関するアセアンと中国の協力はDOCの履行の一部で、COC南シナ海行動規範の締結に向けた努力の一つでしょう。


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