チュオン・タン・サン国家主席は、ニューヨークで開催中の国連首脳会合に参加します。今回の首脳会合では持続可能な開発のための 2030 アジェンダが採択される見通しです。ベトナムの国家主席が国連最大の会合に出席し、演説を行うことはベトナムがグローバル規模目標の実施に積極的に参加・貢献していることを示すものと見られています。

2013年6月に国連本部であったサン主席とパン・ギムン国連事務総長

今回の首脳会合には、各国の首脳170人が参加し、17の目標と169の指標からなる持続可能な開発のための 2030 アジェンダを討議・採択する予定です。このアジェンダは全世界の持続可能な発展戦略に新しい枠組を作り出すものと見られています。


国連ミレニアム開発目標を達成したベトナム

サン国家主席は、ベトナムが経済社会発展事業で多くの大きな成果を収めている背景の中で、今回の首脳会合に参加します。具体的には、マクロ経済や、金融市場が安定し、今年上半期のGDP=国内総生産の伸び率が6・28％に達しています。

特に、ベトナムは、基本的に国連ミレニアム開発目標を達成しています。中でも、飢餓貧困解消や、小学校教育の普及、男女平等の確保、子どもの死亡率の削減、リプロダクティブヘルスの改善、エイズや、マラリアなどの伝染病予防対策、環境保全、共同開発相手との関係強化などにおける多大な成果はその証と見られています。特に、2002年から、ベトナムは極貧と飢餓を解消し、期限よりも13年早い達成となりました。

外交分野でも、ベトナムは様々な成果を収めてきました。各国との協力のほか、ベトナムは、国連や、国際組織との関係の強化に力を入れています。特に、国連の諸活動に積極的に参加し、多くのイニシアチブを提案してきました。各国は、国際協力や、平和維持活動などに対するベトナムの貢献を高く評価しています。


グローバルな問題への貢献

今回の国連首脳会合に関して、ベトナムは、持続可能な開発のための 2030 アジェンダの作成作業に積極的に貢献しています。会合で、サン主席は、この15年間にわたるベトナムの国連ミレニアム目標の実施状況を総括する報告を発表し、国連ミレニアム目標の実施に関する経験を各国と共有し合います。

また、国連の平和維持活動に関するサミットや、男女平等に関する会議などにも参加します。さらに、サン主席は、各国の首脳らと個別会見を行い、2国間関係、多国間関係、国際問題などについて話し合う予定です。

サン主席が今回の国連首脳会合に参加することは、ベトナムが国際社会への参入を積極的に進めていることを示し、国際社会におけるベトナムの地位向上にも寄与することでしょう。