コロナ禍における貧しい生徒支援運動

(VOVWORLD) - ベトナムの党と国家は、疫病の蔓延に対応するためにオンライン形式で勉強せざるを得ない子どもたちとその家族が直面している困難を理解しており、様々な形で、その困難解決に取り組んでいます。

既にお伝えしましたように、先ごろ、ファム・ミン・チン首相は、コロナ禍における貧しい生徒のオンライン学習を支援するプログラム、いわゆる「子どものための電波とパソコン」プログラムを提唱し、そして、12日、情報通信省と教育訓練省が共同でこのプログラムをスタートさせました。これを通じて、困難な状況に置かれる生徒と学生に無料で通信サービスや、中古パソコン、ラップトップ、タブレットを提供します。

教育訓練省によりますと、9月12日現在、全国の63地方の中の16の地方ではオンライン受業が行われています。また、オンライン学習をせざるを得ない生徒数は735万人にのぼっています。その中のおよそ150万人はパソコンがないということです。

「子どものための電波とパソコン」プログラムをスタートさせる式典で、チン首相は、「コロナ禍において、山岳地帯・遠隔地・困難な状況にある地域をはじめ全国各地の生徒の学習を確保するため、通信サービスとパソコンを十分に提供する必要がある」と強調し、次のように語りました。

(テープ)

「『子どものための電波とパソコン』プログラムは現状に見合うメッセージになり、ベトナム人の仁愛の心を示すものです。現在、社会的隔離措置を適用している地方は多いですが、これらの地方の住民は物心両面で大きな影響を受けています。そのため、政府は、疫病に対応するための当面の措置と長期的な措置を講じており、学校の再開を含め、国民の生活を安定化させることを目指しています。」

貧しい生徒に中古パソコンや、ラップトップ、タブレットを贈ると同時に、このプログラムは生徒・学生を対象に、学習用の通信サービスを無料で提供します。特に、モバイルインターネットサービスの提供範囲拡大も目指しています。

グエン・マイン・フン情報通信大臣によりますと、現在、全国の1910か所はモバイルインターネットサービスがまだ提供されていませんが、近いうちに、これらの所で、このサービスが利用できるようになるとしています。フン大臣は次のように語りました。

(テープ)

「2021年末まで、各サーバーはこのプログラムの枠内で、学習用の通信サービスを無料で提供することを公約しています。また、発動式だけで、各企業・機関・社会団体・国際組織などは100万台以上のパソコンを寄付することを公約しました。これは子供の学習だけでなく、将来づくりにも貢献します。」 

ベトナムの党と国家は、疫病の蔓延に対応するためにオンライン形式で勉強せざるを得ない子どもたちとその家族が直面している困難を理解しており、様々な形で、その困難解決に取り組んでいます。そして、「子どものための電波とパソコン」プログラムは具体的な措置の1つとみられています。

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