ズン首相、韓国公式訪問を開始

26日、ベトナムのグェン・タン・ズン首相は第2回核安全保障サミットに出席するため韓国訪問を行なっています。その後、ズン首相は韓国のイミョンバク大統領の招きに応え、韓国公式訪問を開始します。これは2012年におけるベトナムの重要な外交活動の一環として、核エネルギーの平和利用に対するベトナムの終始一貫した立場を再度確認するとともに、韓国との戦略的パートナー関係の強化を重視することを強調するチャンスとなります。

2010年アメリカで開催された第1回核安全保障サミットに参加したベトナムは核の安全保障に関する国際条約を締結するとともに、IAEA国際原子力機関を始め、世界各国と協力して、核エネルギーの平和利用プログラムの実施に全力を尽くしています。原子エネルギー研究所のレーバンンホン副所長は次のように語りました。

(テープ)

「今後、科学技術省は核エネルギーに関する研究活動に投資を行ないます。 ベトナムは核エネルギーの平和利用に関する研究をきちんと実施してから、利用を正式に開始します」

ホン副所長はこのように語りました。

ベトナムが第2回核安全保障首脳会議に出席することは核エネルギーの平和利用、及び、核安全保障という自国終始一貫した政策を示しています。ベトナム外務省のルォン・タイン・ギー・スポークスマンは次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは核の安全確保が核エネルギーの利用における最優先課題として位置づけられています。それに伴い、ベトナムは核エネルギーの平和利用に関する各国の権利と核兵器の不拡散に向けた努力を支持します」

ギー スポークスマンはこのように語りました。

ズン首相は核安全保障サミットが終了した時点で、韓国公式訪問に()()えられます。ズン首相が韓国公式訪問を行なうのは今回が3回目です。これは「ベトナム韓国友好年2012年」と両国の外交関係樹立20周年を記念する最初の出来事となります。現在、韓国はベトナムに投資活動を行なっている世界の92の国々と地域の中で第1位に立っています。そのほか、同国は毎年ベトナムに巨額のODA政府開発援助を行なっています。ベトナム駐在韓国大使館のハ・チャン・ホ大使は次のように語りました。

(テープ)

「私はODA政府開発援助を決定した際、その受け入れ国の所得だけでなく、経済社会発展に援助金をどのように利用するかを基礎に実施します。私たちは今後ベトナムにさらに巨額のODA援助を行なう必要があると思います」

ハ・チャン・ホ大使はこのように語りました。

現在、ベトナムと韓国は2015年までに両国間の取引総額を2百億ドルにするよう全力を尽くしています。ズン首相による今回の韓国訪問は両国間の戦略的パートナー関係を強化する機会となることでしょう。

 

 

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