ソンラ省イエンチャウ県イエンソン村は、ソンラ省で最も大きなスモモ産地です。現在、イエンチャウ県のスモモの栽培面積は3千ヘクタール以上で、年平均の収穫量は約3万トンです。この村に暮らす約1500世帯のほとんどは、スモモをはじめ、果物の栽培で生計を立てています。そのため、村人は、ソンラ省のスモモがベトナム航空の機内食になっていることを喜んでいます。村人の話です。

（テープ）

「我が家を含むスモモを栽培している農家はとても喜んでいます。このことにより、ソンラ省のスモモがより遠いところに出荷され、より高い利益をもたらし、地元の人々の生活改善に寄与するでしょう」

一方、イエンソン村人民委員会のド・バン・ティエット委員長は、ソンラ省のスモモがベトナム航空の機内食になっていることは、地元の果物の栽培に大きな弾みをつけるであろうとし、次のように語りました。

（テープ）

「私自身も村人もとても喜んでいます。これからも、県・省、そして、中央から農業の技術移転などの支援を頂きたいと思います。村人の収入増加に役立つからです」

イエンチャウ県のスモモをはじめ、ソンラ省のスモモはおいしいとされており、国内の消費者に愛用されています。また、近年、ソンラ省のスモモは外国にも出荷されています。イエンチャウ県人民委員会のルー・バン・クオン委員長は次のように語りました。

（テープ） 

「ソンラ省のスモモがベトナム航空の機内食になったことは、VietGAP=ベトナム安全農産物生産基準をはじめ、様々な基準を満たすことによる成果です。この成果は、農民たちにとって大きな励ましとなっています。現在、行政府は、スモモの質を高めながら、その安全衛生を確保するため、有機栽培に関する技術の導入を農民に奨励しています」

「ソンラ省のスモモ」というブランドは科学技術省知的所有権局により2021年に認定されました。先ごろ、ハノイで行われたソンラ省の安全な農産物展示会で、タイの小売最大手セントラル・グループCentralGroupの小売子会社であるセントラル・リテール・コーポレーションCentralRetailCorporationとソンラ省は、同省の農産物の消費に関する協力合意書を締結しました。ベトナム航空の機内食になっていることとこの合意書の展開はソンラ省のスモモの世界各国への進出に大きな弾みをつけることでしょう。