チョン党書記長によるEUとベルギー訪問

今回のベトナムのグエン・フ・チョン共産党書記長のベルギーとEU=欧州連合への歴訪はチョン書記長による最初の西欧諸国への訪問です。この訪問はベトナム・EU、ベトナム・ベルギーの関係に新しい発展段階を切り開くと期待されています。

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チョン書記長の歴訪は世界情勢が複雑に推移しており、各国が世界的経済危機によるマイナスの影響を受けている背景の中で行われるものです。こうした背景の中で、EUをはじめ各国は、能動的に発展してる地域として評価されているアジア・太平洋地域にシフトしています。近年、EUはベトナムの役割を高く評価し、ベトナムとの関係を強化することや、ベトナムを通じてASEAN=東南アジア諸国連合との協力を促進することなどを希望しています。これに関し、欧州理事官のヘルマン・ファン・ロンパイ議長は昨年10月に行われたベトナム訪問の際に、次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムはアジアとASEAN地域におけるEUの特別に重要な相手です。すでに締結されたEU・ベトナム間のPCA=全面的なパートナーシップ協力協定によって双方の関係が拡大されることを望んでいます。また、EU・ベトナムFTA=自由貿易協定に関する交渉の開始も高く評価します。これらの要素は双方に利益をもたらします。私たちはベトナムの成功に特別な関心を寄せています。というのは、ベトナムの成功は地域とベトナムの相手諸国にも利益をもたらすからです」

ファンロンパイ議長はこのように語りました。

この20年間、ベトナム・EU関係が幅広く発展しているといえます。経済に関しては、EUはアメリカに次いでベトナムの第2の輸出先でしたが、2012年アメリカを越え、第1位になりました。近年、双方間の貿易額が年平均15%ないし20%増加しています。EUはベトナム向けODA政府開発援助供与国の中、第2位に立っているほか、無償援助供与国のトップに立っています。ベトナム外務省所属対外政策局のレ・ハイ・ビン(Le Hai Binh)局長は次のように語りました。

(テープ)

「アジア・太平洋地域は世界各国の注目を集めていますが、EUはベトナムに特別な関心を寄せています。PCA締結は双方関係にとって、重要な節目となっています。これは、ベトナム・EUの協力関係の質的向上に寄与するもので、また、EUがベトナムとの関係を重視しておりその関係の格上げを望んでいることを示すものでもあります。そのほか、FTA交渉も重要な措置です」 ビン局長はこのように語りました。

こうした中、グエン・フ・チョン書記長のベルギーとEU=欧州連合への歴訪はベトナム・EU、および、ベトナム・ベルギーの関係発展に新しい原動力を作り出すと期待されています。

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