チョン書記長のカンボジア訪問 ベトナム・カンボジア関係の特別な節目

(VOVWORLD) - チョン書記長のカンボジア国賓訪問は、両国関係が一段と発展する特別な節目となると期待されています。

既にお伝えしましたように、20日、カンボジアのノロドム・シハモニ国王の招きに応え、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長はカンボジアへの国賓訪問を開始しました。22日まで行われるこの訪問は、両国関係が一段と発展する特別な節目となると期待されています。

チョン書記長がカンボジアを訪問するのは今回が2回目で、両国の外交関係樹立50周年を記念する活動の一環です。

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ベトナム カンボジアとの関係を重視

ベトナム・カンボジア外交関係樹立50周年を記念する今年、両国の指導部による相互訪問が頻繁に行われています。チョン書記長のカンボジア訪問に先立つ今年の4月、グエン・スアン・フック首相がカンボジアを公式訪問しました。一方、先月、カンボジアのフンセン首相とヘン・サムリン国民議会議長によるベトナム訪問が行われました。

これらの訪問で、両国の指導部は、この50年間良好に発展しているベトナムとカンボジアの関係は貴重な財産で、今後も維持・発展させるべきであるとの考えを共通しました。こうした政治的意思に基づいて、両国は、「良好な近隣国、伝統的な友好、全面的な協力、長期的な発展」という方針に従って両国関係を促進させています。ベトナムのグエン・ティ・キム・ガン国会議長は次のように語りました。

(テープ)

「歴史の浮き沈みの中でいくら大きな困難に直面しても、ベトナムとカンボジアの伝統的な団結と友好、そして、全面的な協力は絶え間なく強化・発展しています。これは両民族の貴重な財産です。世界情勢がいくら複雑に推移しても、両国はこうした協力関係をさらに発展させるであろうと、私は確信しております。両国関係の発展は、現在の世代だけでなく、次世代への責任でもあります。」

両国関係 効果的に展開

長さ1100キロメートル以上の国境線を持ち、メコン川が両国を流れて、広い海域に一緒に面しているベトナムとカンボジアはかつての民族解放事業だけでなく、現在の発展事業においてもお互いに効果的な支援を行っています。

現在、ベトナムはカンボジアの最大の経済相手国となっています。ベトナム企業によるカンボジアへの投資プロジェクトの件数は約200件で、その投資総額は30億ドルにのぼっていますが、2020年をめどにこの数字を2倍にするという目標が掲げています。そして、両国の貿易総額は30億ドルに達していますが、近い将来、50億ドルにするように取り組んでいます。これらの目標を達成するための措置について、カンボジア駐在ベトナム大使館のタック・ズ大使は次のように語りました。

(テープ)

「両国の企業は、自分たちの商品とサービスのマーケティングを相手国で促進させる必要があると思います。そして、貿易見本市や貿易促進活動に積極的に参加することです。両国政府は、企業の活動に便宜を図るような政策をとっていますが、中でも、ベトナム・カンボジア・ラオスが2008年に締結した3カ国の共同国境地帯発展合意書を引き続き展開すると共に、ベトナムとカンボジアが2001年に締結した国境貿易協定の代わりに、新しい協定の交渉を促進することです。」

経済協力のほか、ベトナムとカンボジアは、国防・安全保障での協力、国境標識の確定作業を進めています。これまで、両国は約84%の国境標識を設置しました。そして、教育養成、医療、国際場裏での連携も著しい成果を見せています。

ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長の今回のカンボジア国賓訪問は、この50年間絶え間なく発展している両国関係の更なる深化に貢献することでしょう。

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