テイグエン地方への投資の促進

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11日、中部高原地帯テイグエン地方ダクラク省、ブオンマトート市でテイグエン地方への投資振興会議が行なわれました。席上、グエン・スアン・フック首相と各省庁の指導者らはテイグエン地方が潜在力を活かし、中部、東南部、西南部の発展の礎となるよう、あらゆる条件を作り出すと確約しました。一方、投資家らはテイグエン地方の行政府、住民と力を合わせ、地元の発展に取り組む姿勢を示しました。

これまで、テイグエン地方の各省は投資振興や潜在力、強みの活用に力を入れてきました。その結果、2011年~2015年期における同地方の開発投資総額はおよそ266兆ドン、約1兆3170億円にのぼり、年平均の伸び率は11・33%に達しています。その中で、民間経済セクターの投資額の比重は、全体の53.4%から69.28%に増えました。現在、同地方で行なわれている投資プロジェクトは140件、額にしておよそ8億ドルに達しています。2016年~2020年期で同地方への投資総額は230兆ドン、約1兆1390億円に達すると見積もられています。

オープンな投資環境づくり、生産経営に十分な資金提供

計画投資省のグエン・チ・ズン大臣によりますと、これまで、テイグエン地方の状況の安定化が第一課題に位置づけられましたが、現在は安定に向けての発展を重視しなければならないとしています。ズン大臣は次のように語っています。

(テープ)

「計画投資省は政府に投資経営環境の改善や企業の支援方法の刷新のアドバイスを強化する決意です。また、計画投資省と各省庁はテイグエン地方の各省と協力し、政策の作成や投資環境のピーアール、困難の解決にあたると同時に、テイグエン地方の迅速かつ持続的な発展に向け、地域連携の強化とあらゆる財源の活用に取り組みます。」

他方、国家銀行のレ・ミン・フン副総裁は生産経営活動に対する資金提供の確保について触れ、国家銀行は各省庁、地方と連携し続け、テイグエン地方の経済社会発展方向に見合うような融資政策の充実を進めるとともに、地元の各銀行に対し、国家銀行の貸出政策を効果的に実施するよう指導すると明らかにしました。フン氏は次のように話しました。

(テープ)

「私たちは貸出機関に対し、現地での資金調達や貸出提供を促進するよう指導します。銀行は同地方、とりわけそれぞれの省の発展計画を見極めた上で、企業、住民に潜在力がある分野への投資を行なうよう、貸出をしてゆく方針です。テイグエン地方への投資振興会議で貸出機関はこの地方の経済社会発展プロジェクト36件に29兆ドンあまり(約1436億円)の投資を公約しました。」

外国人投資家に有利な条件づくり

テイグエン地方への外国直接投資は期待通りに対応していません。これまで同地方への外国投資は国内各地が誘致した投資総額の0.25%、件数の0.65%しか占めていません。さきほどの計画投資省のグエン・チ・ズン大臣は投資振興方法の刷新や投資家への有利な条件づくりなど、テイグエン地方への投資促進を目指すいくつかの解決策を提出しました。一方、グエン・スアン・フック首相は「マクロ経済の安定化や通貨ベトナムドンの価値の確保を訴えるとともに「ベトナム政府は投資家に有利な条件を作り出し、財産権、人権、公民権を保護し、ベトナムをASEAN諸国の中で有利な投資経営環境を整えた国に入るよう尽力する」と強調しました。

こうした中、JICA=国際協力機構の 江島 真也企画部長は「テイグエン地方は大きな潜在力を持つ。今後JICAは同地方への投資を継続する」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「JICAはベトナム政府及び開発支援者と力を合わせ、引き続きテイグエン地方を支援していきます。今月末、JICAはテイグエン地方の5つの省の水源や水力発電システムに関するデータを収集し、インフラ整備に関する需要の把握や、気候変動への対応を狙います。」

テイグエン地方は有機農業の開発や生態系の多様化、文化の保存・発展を目指しています。テイグエン地方への投資振興会議で出された公約はこの目標の現実化やこの地方の迅速かつ持続可能な発展に貢献するでしょう。

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