トランプ大統領のアジア歴訪 多目的を目指す

(VOVWORLD) - 今回のアジア歴訪は、まだあいまいだと批判されているトランプ政権のアジア政策を明らかにするチャンスであると期待されています。

3日、アメリカのトランプ大統領は、初のアジア歴訪を開始します。14日までアジア5カ国を訪問するトランプ大統領は、トランプ政権のアジア政策を示すとみられています。

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トランプ大統領は日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピンの5か国を訪問する際、この5カ国の指導部と会談・会見するほか、ベトナムで開催されるAPECアジア太平洋経済協力会議の首脳会議、及び、フィリピンで開催されるアメリカ・ASEANサミットに出席する予定です。

同盟国の安保保障、朝鮮半島の非核化、貿易促進

トランプ大統領のアジア歴訪は、同盟国の安保保障、朝鮮民主主義人民共和国への対応、そして、貿易促進策という3つの目的を目指すと見られています。目的地の5カ国の中の3カ国は、アメリカの同盟国です。朝鮮半島の緊張がエスカレートしていると共に、中国がベトナム東部海域(南シナ海)で強固な姿勢を示し、人工島の建設を進めている背景の中で、アメリカの同盟国である日本・韓国・フィリピンの安保を保障することは重要であると見られています。

もちろん、アメリカの同盟国の安保について触れるならば、朝鮮民主主義人民共和国の核開発問題を抜きにして語ることはできません。

トランプ大統領は、「私はアメリカの経済と安全保障の優先事項を前進させるためアジアを訪問する」と述べ、核・ミサイル開発を続ける朝鮮への対応と、アメリカが抱える巨額の貿易赤字の解消に向けた協議を行う見通しを示しました。

トランプ政権の高官は、6日に予定される安倍総理とトランプ大統領の首脳会談では「インド・太平洋地域で公正で開かれた貿易・投資環境を促進するための方策を議論するだろう」と述べ、貿易促進策について話し合うとの見方を示しました。また、韓国では文寅在(ムン・ジェイン)大統領との首脳会談で、FTA=自由貿易協定の再交渉について協議するほか、中国では習近平国家主席との会談で、「公正な貿易」の徹底と貿易赤字の削減への努力を求めるだろうとしています。

アメリカのアジア政策を明らかにする

今回のアジア歴訪を機に、トランプ大統領は、ベトナムでのAPEC首脳会議と、フィリピンでのアメリカ・ASEANサミットに出席します。これらの会議で、トランプ大統領は、アメリカの外交政策におけるアジア・太平洋地域の地位を示す見通しで、これらの国際会議は、まだあいまいだと批判されているトランプ政権のアジア政策を明らかにするチャンスであると期待されています。

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