フランス大統領のキューバ訪問

フランス大統領のキューバ訪問 - ảnh 1
(写真:AFP)

フランスのオランド大統領はキューバを訪問しています。この訪問は両国関係を強化するため行われているものです。これはフランス大統領による初のキューバ訪問です。また、フランス大統領は昨年12月にキューバとアメリカが国交正常化の方針を示して以来、欧米の中で初めてキューバを訪問した首脳となりました。

歴史上語り継がれる訪問

オランド大統領の社会党を始め、フランス左派の歴史において、キューバは特別な意義を持っています。西側諸国の中で、フランスは常にアメリカの対キューバ禁輸令に反対していました。1991年以来、フランスは国連の場で、対キューバ禁輸令に反対してきました。一方、長年、フランス企業はキューバ市場への進出準備のため、キューバ市場を研究してきました。オランド大統領の今回のキューバ訪問はその目的を実現するための活動の一つです。今回の訪問には大手企業の幹部が同行しました。航空大手エールフランスKLM、ホテルチェーン大手アコール、蒸留酒大手ペルノ・リカールなどで、観光分野での事業拡大を模索する企業が目立ちます。

キューバと西側諸国との関係改善

キューバはオランド大統領の今回の訪問を待ち望んでいます。この訪問はキューバと西側諸国との関係改善に重要な意義を持っています。政治、外交分野において、オランド大統領のキューバ訪問は国際社会におけるキューバ地位向上に役立ちます。経済面において、今回のオランド大統領のキューバ訪問にあたり、双方はフランスがキューバに貸し付けた50億ドルの取り消しについて交渉を行います。そのほか、両国はいくつかの経済契約を結ぶことができます。2014年、キューバに対するフランスの輸出総額は1億5700万ユーロにとどまっています。両国間の取引の展望は明るいです。

キューバとの関係促進で先頭に立つことを望むフランス

フランスは常に独立した外交政策を実施しています。キューバとの関係も例外ではありません。今回のキューバ訪問にあたり、オランド大統領は昨年開始されたキューバとの関係正常化プロセスの開始に関するEU=欧州連合の宣言を具体化させることを望んでいます。また、フランスはキューバへの投資活動に先頭を立つことを望んでいます。フランスはキューバの観光発展の潜在力を活用するため、キューバの観光分野へ優先的に投資を行っています。

これまでフランスはキューバと良好な関係を結んできたので、オランド大統領の今回のキューバ訪問はフランスを始め、欧州諸国とキューバとの協力関係に新しい発展段階を切り開くことでしょう。

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