ベトナム オーストリア、イタリア、バチカン市国との関係強化はかる
(VOVWORLD) - すでにお伝えしましたように23日~28日にかけて、ボー・バ・トゥオン国家主席はオーストリア公式訪問、イタリア国賓訪問、バチカン市国訪問を行いました。この訪問は多くの成果を収め、ベトナムとオーストリア、イタリアとの二国間協力関係の促進に弾みをつけ、バチカン市国との良好な関係の深化に貢献したとしています。
また、この訪問は独立、自主、全方位、国際関係の多様化という外交政策を立証し、オーストリアとの多面的な協力、イタリアとの戦略的パートナーシップ、バチカン市国との関係を重視するというベトナムの姿勢を示すものです。
多くの成果収める
訪問期間中、トゥオン国家主席とベトナム代表団はおよそ50の活動を行い、具体的な成果を収めました。オーストリア訪問で、トゥオン国家主席とオーストリアの指導者はイノベーションやエネルギー転換、文化を中心に合意書の展開を進め、地域と国際の場で緊密に連携するとともに、それぞれの国土と人々のPRや観光、草の根分野での協力を促進し、相互理解を強化していくことで一致しました。トゥオン国家主席に同行したブイ・タイン・ソン外相は次のように語りました。
(テープ)
「オーストリアとの友好と多面的な協力関係、および高級指導者間の信頼を培う決意を表明しました。また、双方はベトナム・EUの自由貿易協定を精力的に実施することで合意しました。オーストリアはベトナム・EUの投資保護協定を早期に批准し、EUに対し、ベトナムの水産物に適用しているイエローカードの早期解除を働きかけると確約しました」
一方、イタリアの指導者はベトナムを東南アジアにおける重要なパートナーと見なしていると強調し、党、国家、政府、議会の代表団の往来を促進していくことで一致しました。両国は戦略的パートナーシップの強化に関する共同声明を発表するとともに、地域と国際の場で互いに連携することでも合意しました。トゥオン国家主席の訪問中、イタリア議会はベトナム・EUの投資保護協定を批准し、デジタル経済やハイテク、グリーン成長、スマート・アグリカルチャーの開発での協力の強化に便宜を図ることが狙いです。トゥオン国家主席は次のように語りました。
(テープ)
「私のイタリア訪問初日に、同国議会がベトナム・EUの投資保護協定を批准したことは喜ばしいニュースです。この協定は両国国民と企業に利益をもたらし、両国の投資・貿易の促進に重要な貢献をするでしょう」
ベトナム・バチカン市国関係 新たな発展段階に
バチカン市国訪問中、トゥオン国家主席はフランシスコ教皇やバチカン首相のピエトロ・パロリン枢機卿と会見しました。この機に双方はベトナムにおけるバチカン市国の常駐代表と常駐事務所の活動に関する規制案を採択しました。これは両国関係の新たな発展段階を切り開くとともに、相互尊重、相互理解、および協力の精神に基づく協議の成果であるとしています。政府宗教委員会のブー・ホアイ・バック委員長は次のように語りました。
(テープ)
「この訪問は双方のニーズ、ベトナムカトリック教会やカトリック教徒の願望に応えるとともにベトナムの党と国家の宗教政策に対する信頼を高めることができました。また、ベトナムのカトリック教徒の民族、および国家との絆と民族大団結の強化に貢献するでしょう」
トゥオン国家主席の欧州歴訪は重要な成果を収め、ベトナムとオーストリアとの二国間協力に弾みをつけるとともにバチカン市国との良好な関係の強化に貢献するものと期待されています。