ベトナム 世界にグローバルな課題解決と経済回復の取り組み等の知見を共有
(VOVWORLD) - 全ての政策・戦略の中心には国民が置かれるべきです。
マイ大使
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既にお伝えしましたように、UNCTAD=国連貿易開発会議の第72回貿易開発委員会ハイレベル会議の枠内で、去る10月20日と21日の両日、スイスのジュネーブで、「経済を再び軌道に乗せ、差し迫ったグローバルな課題を解決する」をテーマとした討論会が行われました。席上、発言に立ったジュネーブ駐在ベトナム代表団団長であるレ・トウエット・マイ大使は、ベトナムはグローバルな課題の解決と経済回復に向けた取り組みを目指す知見を共有する用意があると強調しました。
マイ大使によりますと、ベトナムは新型コロナウイルス感染症抑制と経済回復に成功し、マクロ経済の安定とインフレ抑制を始め、社会経済情勢の安定を維持することができました。また、ベトナムはデジタル経済とイノベーションを進めるとともに、経済成長・環境保護・社会福祉の調和の取れた持続可能なグリーン成長に全力を尽くしています。
そして、ベトナムはグローバルな課題の解決に向け、国連、とりわけUNCTADの中核的な役割、ブリッジタウン盟約に示される新型コロナウイルス感染症抑制後の包括的かつ持続可能な回復に関するビジョンとロードマップの遂行を支持しているとしています。マイ大使は、2021年10月にUNCTADの第15回総会で採択されたブリッジタウン盟約は「不平等及び脆弱性から全ての人の繁栄へ」をテーマとし、各国の新型コロナ収束後の持続可能な回復と経済成長モデルの刷新をめざすものであると述べ、この盟約を効果的に展開することの重要性を強調しました。また、包摂的かつ持続可能な成長を図るために、様々な試練の解決に向けた方策や国際レベル、地域レベル、国家レベルの連携が必要とされているとしています。
さらに、マイ大使は、ベトナムは引き続き世界の食料安全保障、オープンな貿易の維持、持続可能な農業の推進に貢献するとともに、気候変動対応、2050年までにカーボンニュートラルの実現という共通目標の遂行を公約していると明らかにし、全ての政策・戦略の中心には国民が置かれるべきであると強調しました。