ベトナム 世界の平和、協力、発展に向け国連とともに歩む
(VOVWORLD) - 77年前の1945年10月24日、国連が設立され、国際平和、および安全の維持、国際協力、発展のための安定的かつ持続可能な環境づくりを目的としています。
設立以来、国連はこれらの共通の目標の達成のために各国の行動を調和するための中心となり、世界の平和、繁栄、公平、協力、発展に欠かせない基盤となっています。ベトナムは国連に加盟してから、常に積極的で信頼できる一員として活躍しています。
国際政治における重要な役割を果たす
国連は77年間を経て、国連総会や安全保障理事会、経済社会理事会、信託統治理事会、国際司法裁判所、事務局という6つの主要機関と、多くの付属機関・補助機関などが設置され、全体として巨大かつ複雑なシステムが形成され、各国間の友好関係の発展経済的・社会的・文化的・人道的な国際問題の解決のため、および人権・基本的自由の助長のための国際協力を推進しています。
世界情勢が複雑に推移している背景の中で国連は多国間主義、平和・安全保障の確保、国際協力、中でも持続可能な開発のための2030アジェンダの促進に力を尽くし、グローバルガバナンスで重要な役割を果たしています。
ベトナム 国連と力を合わせる
2022年はベトナムの国連加盟45周年となります。国連への加盟はベトナムと世界各国との関係に新たな1ページを開き、ベトナムの国家再生事業に対する国際社会の支援を活用するためだけでなく、国連、および世界の共通の活動へ広範に参加しています。国連は常にベトナムの持続可能な開発や社会保障、貧困解消、気候変動対応を支援する第一のパートナーである一方、ベトナムは国連の役割の向上や、国際法の開発に積極的に貢献し、公正で持続可能な社会づくり、および世界の平和、安全の確保を目指しています。
先ごろ、行われたベトナムの国連加盟45周年を記念する式典でグエン・スアン・フック国家主席は次のように語りました。
(テープ)
「国連は引き続きグローバルガバナンスで中核的な役割を果たし、国際連帯をつなぐ核となり、戦争、紛争、不正、貧困のない世界に向け、平和、安全保障、開発を強化するための多国間協力をつなぐ中心となるよう希望します。ベトナムは長年の戦争を経て、平和と開発の価値を深く理解し、『豊かな国民、強固な国、民主的で公正な文明社会』の構築に尽力し、2045年までに高所得の先進国となるという目標の達成を目指しています。国連との協力はベトナムの独立、自主、全方位、国際関係の多様化、国際共同体への広範かつ包括的な参入という外交政策における重要な柱の一つです。私たちは国連との協力を効率化し、世界の平和、協力、発展に向け、グローバルな課題の解決に尽力していきます」
国連に加盟してからこの45年間でベトナムはあらゆる分野で国連の責任ある信頼できるパートナーとなり、多くの持続可能な開発目標に効果的に取り組んできました。ベトナムは食糧不足に喘いでいた国から世界で1~2位を争う米や複数の農産物の輸出大国へと成長し、地域と世界の食糧安全保障に貢献しています。現在、ベトナムは国家レベルで国連開発システムの改革を先駆的に進めています。ベトナムを訪問したアントニオ・グテーレス国連事務総長は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは国連との協力による長い開発の道のりを歩んでこられました。気候変動において力強い未来を確保し、誰一人も取り残さないよう尽力する必要があります。国連は開発事業においてベトナムのパートナーであることを誇りに思っています」
国連との効果的な協力はベトナムの外交と世界統合政策における優先課題の一つとなっています。新たな段階においてベトナムは国連と力を合わせ、多国間主義の発揮、国際協力の促進に取り組み、平和で繁栄した世界の実現を目指しています。