(VOVWORLD) - グエン・スアン・フック国家主席が国連総会に出席して演説を行うことはこうしたベトナムの全方位外交を示し、国際社会におけるベトナムの威信向上に役立つことでしょう。
21日、ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席はニューヨークの国連本部で開催中の第76回国連総会一般討論に出席し、重要な談話を発表する予定です。新型コロナウイルス感染症が全世界で複雑に推移している背景の中で、フック主席が国連総会に直接出席することは、国際社会における責任あるメンバーとしてのベトナムの役割と威信を示しています。
アメリカに到着したフック国家主席 |
国連の活動に効果的に参加
第76回国連総会は、9月20日のベトナムの国連加盟44周年にあたります。今回の総会では、フック主席は、一般討論だけでなく、世界の食料安全保障システムを議論する会合、新型コロナ予防対策を議論する会合、気候変動対策を議論する安全保障理事会の会合にも出席する予定です。また、フック主席は国連及び各国の指導者らと接触し、国連との関係を含む全方位外交を展開します。
この44年、ベトナムは国際社会の責任あるメンバーとして国連の活動に積極的に参加しました。国連は、ミレニアム開発目標や、持続可能な開発のための2030アジェンダ、気候変動抑制に関するパリ協定の実現においてベトナムを代表的なモデルと見なしています。また、国連諸機関が一体となった任務遂行を目指す「一つの国連」というイニシアチブにおいてもベトナムはこのイニシアチブの展開に先頭に立っていると評されています。
国際社会における威信向上
ベトナムは日増しに国際社会における威信を高めています。2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国としてベトナムは安保理の活動に積極的に参加しており、世界の平和維持に貢献しています。ベトナムは安保理が討議しなかった問題も取り上げました。例えば、地雷・不発弾、国連と各地域の組織との協力、衝突のある地域での必需のインフラ施設の保護などです。特に、ベトナムは2020年1月と2021年4月に安保理議長国を務めた際、国連憲章に関する公開討論会、及び、国連とASEANとの協力関係に関する会議を成功裏に主催しました。これらのイベントは国連と各国から好評を得ました。
また、ベトナムは国連と緊密に連携し、新型コロナ予防対策を効果的に展開しています。特に、ベトナムが出した12月27日を「国際疫病対策の日」と定める決議案は国連総会で採択されました。
グエン・スアン・フック国家主席が国連総会に出席して演説を行うことはこうしたベトナムの全方位外交を示し、国際社会におけるベトナムの威信向上に役立つことでしょう。