ベトナム 安保理の議長としての任務を全うする

(VOVWORLD) - 2021年4月、ベトナムは2020年~2021年期に2回目となる国連安全保障理事会の議長を務めました。これは第13回党大会後、ベトナムが務めた重要な国際的な任務となりました。

世界情勢が複雑に推移し、大国間の競争が激化するとともに、世界のいくつかの地域で紛争や衝突が発生し、特に新型コロナウイルス感染症が大流行している背景の中でベトナムは国連安全保障理事会非常任理事国、及び4月の安保理の議長として任務を完遂し、国際平和と安全保障の維持に貢献してきました。

ベトナム 安保理の活動に大きく貢献

ベトナム 安保理の議長としての任務を全うする - ảnh 1ダン・ディン・クイ国連開始

ベトナムは平和愛好国として戦争と武力行使に反対し、国連憲章と国際法を遵守するとともに、安保理非常任理事国としての責任感を示し、コンセンサスの推進や衝突の平和的解決に尽力してきました。また、独立、自主の原則を堅持し、国家・民族の利益を確保しながら、国際社会の共通の利益と調和させ、安保理の複雑な問題の解決に主体的かつ建設的な貢献をしてきました。

昨年1月、第1回目の安保理の議長を務めた際、ベトナムは「国際平和と安全保障の維持を目指す憲章の遵守」という討論会や「国連とASEANの協力」に関する会合を主催し、ASEAN団結の強化と中核的な役割の向上 ASEAN 2020議長国と安保理非常任理事国の二重役割を全うし、ASEANと国連の連携の推進が図られました。また、およそ90か国や国際組織、非政府組織などから400人あまりの代表が参加する「女性・平和・安全保障(WPS)国際会議」を成功裏に行いました。新型コロナが世界的に流行しているパンデミックの中でベトナムがこの会議を主催したことや「平和構築に向けた女性のエンパワーメント」を目指すハノイ行動計画を作成したことが高く評されています。

「持続可能な平和のパートナー」対外政策

2020年~2021年までの安保理非常任理事国の2年任期の2年目に入り、ベトナムは第13回党大会が打ち出した対外政策を精力的に展開し、外交部門の役割を発揮するとともに、多国間外交活動や国際社会への全面的かつ広範な参入を推進しています。また、4月の安保理の議長としてベトナムは安保理と国連の各機関、安保理以外の各国、国際組織、報道機関などおよそ30件の会合を行い、安保理内のコンセンサスの強化が図られました。さらにベトナムは「持続可能な平和のためのパートナー」という公約を掲げ、衝突の持続可能な解決策の模索、対話の推進、紛争の平和的解決、地域的組織の役割の向上、弱い立場にある人々の保護に尽力してきました。4月の安保理の議長として「地雷の被害克服と持続可能な平和維持」をテーマにした閣僚級会合や「持続可能な平和維持・「衝突防止対策における信頼醸成と対話の促進を目指す国連と地域組織との連携強化」をテーマにしたハイレベルの討論会、「武力衝突における市民の生活に必要なインフラシステムの保護」をテーマにした閣僚級拡大討論会を行いました。

現時点でベトナムは4月の安保理の議長としての役割を全うしたといえます。これは国の発展事業に平和で安定的な環境をつくり、国際社会におけるベトナムの威信と地位の向上やベトナムと重要なパートナーをはじめとする各国との多面的な協力関係の深化、二国間と多国間外交活動の結合に貢献することでしょう。

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