(VOVWORLD) - 韓国のムン・ジェイン大統領の招きに応え、5月31日、ファム・ミン・チン首相は環境問題に関する第2回国際サミット「P4G=グリーン成長とグローバル目標2030のためのパートナーシップ」にオンライン形式で出席しています。
チン首相の出席はベトナムが持続可能な開発、グリーン成長、気候変動対応に対するベトナムの責任感ある貢献を公約し、ベトナムの優先課題に関する国際協力を推進することが狙いです。
このサミットはデンマーク政府が主導する3GF=「グローバル・グリーン成長フォーラム」の議論の範囲を大幅に拡大する目的で2017年、国連総会で正式に発足しました。P4Gという名前には、3GFに食料・水・エネルギー・都市・循環経済という5つの目標(Goal)を加えて4Gになったという意味が込められています。
P4G 気候変動対応を目指す
去る4月22日、アメリカのバイデン大統領が主宰した気候変動サミットに加え、「P4G=グリーン成長とグローバル目標2030のためのパートナーシップ」サミットは来る11月に予定されているCOP26=地球温暖化対策を話し合う第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議の準備・開催に弾みをつけるとしています。
韓国はP4Gを重視し、グローバルな試練の解決やグリーン成長の推進に向けたPPP官民連携を通じての先進国と開発途上国間の協力の推進でP4Gの役割を発揮させる方針です。「包容的グリーン回復を通じたカーボンニュートラルビジョンの実現」をテーマにしたハイレベル対話で各国の指導者らは新型コロナ収束後のグリーン回復;2050年までのカーボンニュートラルの実現;気候変動対応のための行動とPPP官民連携への有利な条件作りといた3つの優先課題について協議しました。また、カーボンニュートラル目標や新たなグリーン戦略、食糧・農業、浄水、クリーン・エネルギー、グリーン・テクノロジー、グリーンファイナンス、スマート・シティ、循環経済、海洋経済、生物多様性、連結経営などの問題が取り上げられました。
ベトナム P4Gに積極的に貢献
ベトナムは2017年7月、原加盟国としてP4Gに加盟しました。1年後の2018年10月にベトナムは計画投資省と持続可能な開発のための企業評議会が共催するP4G国家フォーラムを設立しました。同年10月、デンマークで開催された第1回P4Gサミットでベトナムの首相は原加盟国の指導者としてスピーチをしました。
ゴミ分別 |
これまでベトナムは気候変動対応とグリーン回復に向けての国際社会の努力に積極的に貢献してきました。去る4月22日、アメリカのバイデン大統領が主宰した気候変動サミットでグエン・スアン・フック国家主席は発表を行い、気候変動対応を目指し、断固たる行動をとると確約しました。一方、3月25日、ベトナムは2021年~2030年期の気候変動対応を目指す都市部の開発」計画を採択しました。
多くの国で気候変動対応が優先課題に位置づけられている背景の中でベトナムはP4Gへの参加を通じて持続可能な開発、グリーン成長、気候変動対応への貢献を公約するとともに、持続可能な開発、投資・貿易の発展、環境保全、メコンデルタでの気候変動対応、再生エネルギーの開発などベトナムの優先課題の実施における国際協力を推進するとしています。