(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、ブオン・ディン・フエ議長率いるベトナム国会代表団は韓国の朴炳錫(パク・ピョンソク)国会議長とインドのオム・ビルラ下院議長、及びヴェンカイアー・ナイドゥ上院議長の招きに応え、12日から19日にかけて2か国公式訪問を行いました。
インド大統領との会見 |
この訪問は韓国との戦略的パートナーシップとインドとの全面的パートナーシップの一層強化に貢献し、経済・文化をはじめ、多くの分野におけるベトナムと2か国との協力を推進していくとしています。
フエ国会議長一行は6日間にわたり、2か国をめぐり、およそ70のイベントと活動に参加しました。その中には高級レベルの会合や企業と地方間の協力・交流などが含まれています。
二国間関係における議会外交の強みを発揮
フエ国会議長一行による韓国とインド公式訪問はアジア地域におけるベトナムの2つの重要なパートナー国との二国間関係の発展における議会外交の強みを発揮したといえます。また、この訪問で、韓国とインドの高級指導者との信頼にたる政治関係が強化され、議会活動に関する情報や経験交換が行われ、複雑に推移している新型コロナ禍での経済回復を目指す措置について話し合われました。
訪問期間中、ベトナムと韓国、インドの各省庁、部門の9件の協力合意書が締結され、その中にベトナムと韓国政府の社会保険協定があります。この協定は両国で働くそれぞれの労働者の権利や社会保険政策の享受を確保するものとなっています。一方で150億ドルにのぼる39件の投資許可証が交わされました。この機に、ベトナム代表団は韓国とインド企業から新型コロナワクチン20万回分と治療薬調製用の1トンの原料、及び現金を受け取りました。ブイ・バン・クオン国会事務局長は次のように語りました。
(テープ)
「子どもへの接種を加速している背景の中で、韓国とインドが子ども用のワクチン20万回分を贈呈したことは意味深かいことです。また、4百万粒あまりの治療薬は新型コロナ対応に大いに役立っています。こうした支援、特にベトナムでの治療薬の製造に関する合意書の締結はベトナムの新型コロナ対応と制圧に貢献すると思います。」
それぞれの国の繁栄に向け協力合意書を展開
今回の訪問でフエ国会議長は韓国の国会議長やインドの上下両院の議長と友好議員グループや国会機関の協力活動を積極的に展開し、共に関心を持つ地域と国際問題について協議して、開発協力を推進するとともにそれぞれの国と地域の平和、安定、繁栄に貢献することで一致しました。
また、ベトナム国会は法律システムの整備を進め、外国人投資家に有利な条件を作り出した上で、ベトナムでの長期的な活動を確保するとしています。
訪問を機に、ベトナム国会事務局とインド下院事務局はデジタル・ライブラリとデジタル・テレビに関する協力合意書を締結し、議会、議員の活動に奉仕し、デジタル議会づくりに貢献することが狙いです。
ブオン・ディン・フエ国会議長による韓国とインド訪問は第13回党大会決議に盛り込まれた「オープンで、全方位、国際関係の多様化、地域と国際社会への主体的な参入、ベトナムの地位向上」という対外政策の展開に貢献するとともに、2つの重要なパートナー国との二国間関係における議会外交の強みを発揮することでしょう。