ベトナム、PKOへの参加を継続

(VOVWORLD) -今年4月4日、ベトナムは初めて、スーダンと南スーダンが紛争中のアビエでの問題解決を目指すUNISFA=国連アビエ暫定治安部隊に工兵隊を派遣しました。これは、PKO=国連平和維持活動へのベトナムの参加プロセスにおいて、重要な節目と見られています。
ベトナム、PKOへの参加を継続 - ảnh 1tuoitre.vn撮影

ベトナム人民軍の工兵部隊の幹部と士官合わせて184人がアビエに赴き、2000トンの兵器・機材が現地に輸送されました。ベトナムがPKOに人員を派遣するのは今回が3回目となっています。

部隊の大規模な展開

8年前、初めてベトナムはPKOに参加しましたが、今回展開される人数はこれまでで最も多く、大きな試練と見られています。この特別な任務を実施するため、 ベトナムは周到な準備をし、知識や健康状態、英語能力、チームワーク能力などの面で優れた士官を選定しました。このことは国連からも評価されており、各国の派遣する15の工兵部隊の中からベトナムを選んだ理由だということです。

ベトナム、PKOへの参加を継続 - ảnh 2フン少将

国防省所属平和維持局の局長を務めるホアン・キム・フン少将は次のように明らかにしています。

(テープ)

「ベトナム工兵チームは5年にわたり準備作業を行いました。彼らは技術者や、機械の専門家、建築技術者であり、厳しい基準を満たし、選定されました。国連の検査団によりますと、ベトナム工兵チームは各国の工兵部隊を代表するチームだということです。」

あらゆる困難と試練も乗り越える

ベトナム工兵チームの高い能力は周到な準備や、効果的な訓練プロセスなどによるものです。特に、国防省と中央軍隊党委員会がその訓練プロセスに有利な条件を整えました。

このチームが使用する設備・機材に関し、先ほどのフン少将は次のように明らかにしています。

(テープ)

「設備・機材の1つ目の供給源は国防省です。2つ目は、私たちが国連の基準に従って改造したもの、3つ目は外国から購入したものです。これらの3つの供給源により、国連の要求を満たせるようになっています。ベトナム工兵チームは橋や、船着き場、飛行場、避難者向けの仮設住宅、高層ビル、駐屯地などの建設を担当しますが、その任務を果たすための能力が十分あります」

国防分野における国際協力プロセスの新たな節目

ベトナムが国際社会への参入を積極的に進めている中、軍隊がPKOに参加することは重要な節目とみられています。これまで、ベトナムはPKOに関わる9件の協力合意書を締結してきました。PKO活動における成功と貢献は国際社会におけるベトナムの地位向上に役立っています。そして、アフリカ諸国でのプレゼンスはベトナム人民軍のイメージをより美しくすることに寄与しています。

こうした中、ベトナムは、今後も、PKOに参加し続け、その活動を軍医と工兵だけでなく、歩兵や、公安、民事などの分野にも拡大させる方針を打ち出しています。これは国際社会に貢献していきたいというベトナムの積極的な姿勢を示すものであると評されています。

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