ベトナムUNESCO委員会、ベトナムの地位向上に努力
(VOVWORLD) - 2017年、ベトナムの文化外交は多くのイベントの成功や、国際友人へのベトナムの国土と人々のピーアールに積極的に貢献してきました。また、収められてきた成果にはベトナムUNESCO委員会の小さくない貢献があります。
フート省のハ・ケ・サン副委員長 |
ベトナムUNESCO委員会が設立されてからこの40年間、ベトナムとUNESCO=国連教育科学文化機関との緊密な協力において中核的な役割を果たしてきました。同委員会は国の建設発展事業にUNESCOの財政や技術面での支援を活用するだけでなく、文化外交を外交部門の柱の一つに格上げすることに寄与しました。
文化の架け橋
2017年、ベトナムUNESCO委員会は設立40周年を記念する式典を行い、UNESCOがホーチミン主席を顕彰する決議を発表してから30周年を記念する様々な活動を提案した他、2017年から2021年期のUNESCO事務局長へのベトナム人代表の立候補を支持する活動を行ってきました。
ベトナムはUNESCOの諸活動への参加を通じて、フート省の民謡「ハットソアン」や中部の民謡「バイチオイ」を人類の無形文化遺産に登録することができました。これにより、ベトナムのユネスコから認定された無形文化遺産は12となっています。特筆すべきことはフート省の民謡「ハットソアン」は、緊急に保護される必要がある無形文化遺産リストに登録されました。同省人民委員会のハ・ケ・サン副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「ハットソアンがUNESCOにより、無形文化遺産として認定されたことは社会共同体に遺産を保存、発揮することを働きかける原動力となっています。我々はこの民謡の発祥地の住民と力を合わせ、『ハットソアン』の価値を保存しながら、歌い手に対し、若者の教育を激励しています。」
一方、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は2017年、収められた文化外交の成果を評価し、次のように強調しました。
(テープ)
「ベトナムUNESCO委員会はベトナムと世界各国の歴史、文化、国土、人々の架け橋としての役割を立派に果たしてきました。これにより、国際社会におけるベトナムの地位が高まり、ソフトパワーが強まっています。また、民族自尊心の向上、文化遺産の発揮、経済、社会発展、ベトナムの国土と人々のピーアールが図られました。」
国際友人にベトナム民族の真善美の価値をピーアール
第12回党大会決議にはベトナム文化と人を全面的に発展させ、真善美を目指すとともに、文化を社会の着実な精神的基盤にし、『国民が豊かで、強固な国、民主、公平、文明的な社会』に向けて祖国の持続可能な発展と防衛を確保するという目標が打ち出されました。
これを実現するため、UNESCOとベトナムとの緊密な関係の強化は重要な役割を果たしています。ベトナムUNESCO委員会は収めた成果を発揮して、有形と無形文化遺産の価値の保存に力を合わせ、UNESCO=国連教育科学文化機関と力を合わせ、文化保存、発展のための使命を果たしてゆきます。