統計総局によりますと、世界各国で新型コロナウイルス感染症が拡大しており、世界の貿易活動に悪影響を与えている中、ベトナムの輸出活動が多くの成果を収めています。

年初9か月間、ベトナムの経済成長率は2.12％に達しました。その中で、輸出入総額は3880億ドルに、そして、輸出総額は2020億ドルです。これにより、輸出超過額は170億ドルに、前年同期と比べ、2.3倍となっています。

その中で、農業はベトナム経済を支える柱となっています。コメ、野菜、エビ、木材と木工製品、竹や籐細工などの輸出額は昨年同期と比べて増加しています。現時点で、農業部門では輸出7品目の輸出総額が10億ドルを超えています。また、加工産業や製造産業が急速に発展しています。

注目すべきことはベトナムが締結したFTA＝自由貿易協定がもたらすメリットを活用して、新しい輸出市場の拡大を図っています。ベトナムとEU＝欧州連合とのFTAを始め、ベトナムが締結してきたFTAの発効は世界市場におけるベトナムの製品の競争力の向上に大きく貢献しています。商工省のドゥ・タン・ハイ次官は次のように語りました。

（テープ）

「ベトナムとEUとのFTAが実施され、前向きな成果を収めています。このFTAが発効されてから2か月後の現在、EU市場へのベトナムの輸出活動には前向きな動きを見せています。EU市場へ輸出されているベトナムのコメの価格がこのFTA協定が発効された前と比べて、コメ1トンあたり、価格が80～200ドル上がっています。その他、年末まで、電話機とその部品、機械設備、付属品、繊維製品、履物、木工製品などの輸出品目の輸出の展望が明るいと予測されています。」

世界経済が停滞している背景の中で、輸出を始め、ベトナムが経済発展に収めたこれらの成果は印象的なものとされています。