先頃、ベトナムとEU欧州連合は、2011年から2012年までのPCA=ベトナム・EU全面的パートナーシップ協力協定、を効果的に実施しており、2012年から2014年までのPCA実施計画を公表しました。

1990年の外交関係樹立、1995年の協力枠組み協定調印、特に、2012年6月27日のPCA=ベトナム・EU全面的なパートナーシップ協力協定調印以来、ベトナムとEU加盟諸国との関係は、全面的かつ急速に発展してきました。この関係について、ベトナムのブーコアン元副首相は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムとEUとの貿易関係を始めとする一般的な関係には、いくつかの特徴があります。それらは、スピードが速い、規模が大きい、質が良い、範囲が幅広い、法的基礎が着実、ベトナムの目標に合致している、などということです。こうした特徴により、ベトナムとEUとの関係は特別な位置を占めています。」

現在、EUは政治、外交、協力発展、貿易投資、科学技術など、多くの分野においてベトナムの最重要なパートナーの一つです。ベトナムとEUの首脳は常に双方の関係の重要性を強調しており、この関係を双方の潜在力と地位に値するように、さらに強化したいという意向にあります。

在ベトナムEU代表団団長のFranz Jessen氏

在ベトナムEU代表団団長のFranz Jessen氏は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムはEUに対する重要な役割を持っています。国際的フォーラムにおいて、ベトナムとの対話や協力を継続していきたいと考えています。ベトナムとEUは『人権の促進、及び法治は発展の原動力である』という共同見解を持っています。このテーマは欧州から注目されています。」

一方、ベトナムとEUとの貿易取引額は印象的に伸びています。世界経済危機の背景の中で、2012年の双方の貿易取引額は2011年のおよそ20％増に当たる290億9千万ドルに達しました。EUはベトナムの最大輸出市場となっています。年初の2ヶ月だけで、ベトナムとEUとの輸出入額は昨年同期と比べ28％増に当たる50億ドルを超えました。さらに、近日中に、EUはベトナムの経済、貿易、投資などの活動に対し1500万ユーロ相当の援助額を拠出することになります。

先ほどの在ベトナムEU代表団団長のFranz Jessen氏は、さらに次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムとEUとの経済は互いに補完しあうことが出来ます。我々は双方の経済構築の相違に従って、経済関係を強化させる必要があります。それをきっかけとして、私たちはPCA協定に盛り込んでいる貿易・投資に関する原則をベトナムとEUとのFTA協定に早期に追加したいのです。FTA協定とPCA協定は双方の貿易・投資関係は、新たな発展段階に押し上げられると思います。」

それと同時に、EUはベトナムの法律、司法分野においてPCA協定の実施へ向けて1800万ユーロの援助額を与えることになります。

PCA協定の実施へ向けた、ベトナムとEUとの努力は双方の協力関係に新たな展望を作り出すことでしょう。