ベトナムとインド、アジア地域の平和・安定の維持に寄与

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ASEAN・インド第10回サミット

グエン・タン・ズン首相は20日、インドのシン首相の招きに応じて、ASEAN=東南アジア諸国連合・インド対話関係樹立20周年を記念するASEAN・インド首脳会議に出席するために、ニューデリーに向かいました。ASEAN諸国とともにASEAN・インド関係を強化するだけでなく、今回のズン首相のインド訪問はインドとの戦略的関係促進を優先課題として重視しているというベトナムの政策を示すものとみられます。

1992年に樹立されたASEAN・インドの対話関係は経済をはじめ、様々な分野で積極的な成果を収めてきました。これまで、双方は全面的な経済協力枠組協定を締結し、ASEAN・インド投資貿易地域の設立に基礎を作り出しました。又、双方は貿易協定や紛争解決協定に関する交渉を完了させました。

これらは、インドが6億人の人口を持つASEAN市場を開発すること、および、ASEANがASEAN共同体構築へ向けてアジアの第2の経済大国の潜在力を活用することにとって有利な条件となっています。2009年に双方は「2012年に双方間の貿易額を700億ドルにする」目標を設定しましたが、2011年にはその金額が約750億ドルを超え、目標値を大幅に上回りました。

こうした中、「ASEAN・インド=平和と繁栄のためのパートナー」をテーマにする今回の首脳会議は重要な意義を持つと評されています。

これに関し、インドのランジト・ラエベトナム大使は次のように語りました。

(テープ)

「世界と地域の現状は複雑で、新しい安全保障・経済モデルが進められていますが、その背景の中に我々は関係を促進しています。この20年間実施されてきたインドの『東方外交』政策が徐々に健全化されつつあります。インドはASEAN地域における欠かせない存在となっています。ASEAN・インド間の協力とその強化策などは今回の首脳会議で提案されます」

ラエ大使はこのように語りました。

ベトナムとインドとの関係に関しては、両国は大昔から文化交流などの面で強固な土台があります。それに加え、両国国民はその関係を絶え間なく培ってきました。近年、両国はASEANだけでなく、他の国際フォーラムでも協調を強化しています。

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ズン首相とシン首相

ズン首相の今回のインド訪問の前に、インドのPKパタサニ国会議員は両国関係に関するコメントを執筆し、その中、「両国は地理面で遠いであるが、それぞれの国の国益のために互いに協力を強化し合う共通の需要がある」と指摘し、「このパートナーシップにより、両国は自国の潜在力を徹底的に活用し、世界的な試練に対応できる」としています。

これに関し、先ほどのラエ大使は次のように語りました。

(テープ)

「全世界の経済状況、政治状況の変化は両国間の全面的協力関係に積極的な影響を及ぼしています。それぞれの国の改革事業と国際社会への参入活動は多くのチャンスを作り出しています。インドとベトナムは世界と地域の構造に関する共通のビジョンがあります。両国は国交を戦略的パートナーシップに格上げしましたが、これは両国だけでなく、地域と世界の平和、安定、発展にも寄与すると思います」

ラエ大使はこのように語りました。

今回のインド訪問の際に、ズン首相はASEAN・インド首脳会議に出席するほか、インドの指導者らとも会合し、両国関係強化策などについて意見交換する予定です。これらの活動が両国関係の強化に寄与することは間違いないでしょう。

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