24日、カンボジアのノロドム・シハモニ国王はベトナムのチュオンタンサン国家主席の招きに応え、国賓としてのベトナム訪問を開始しました。3日間にわたり行われるこの訪問はベトナム・カンボジア友好年、及び、両国外交関係樹立45周年を記念する活動の一環で、両国間の全面的な善隣友好関係を強化するという両国の指導者の決意を改めて強調するものです。
国境が隣接しているベトナムとカンボジアとの関係は長きにわたり樹立されました。現在、ベトナムとカンボジアは世界各国とのオープン、かつ、全方位外交政策を取ると同時に、両国間の全面的友好協力関係の強化を重視しています。近年、両国の努力により、両国間の全面的友好協力関係は著しく発展し、それぞれの経済社会発展と独立主権の確保に有利な条件を作り出しています。現在、両国は良好善隣、伝統友好、全面協力、長期安定という関係作りに取り組んでおり、両国間の協力に関する80件の合意書を締結しました。ベトナム外務省のファム・ビン・ミン( Pham Binh Minh)外相は次のように語りました。
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「両国間の外交関係樹立以来45年が経ちましたが、両国関係は多くの浮き沈みを くぐり抜けてきたたにもかかわらず、常に著しく発展してきました。両国の高級指導者の相互訪問は頻繁に行われ、両国の地方と部門間の関係強化に前提を作り出しています。特に、国境地帯に住んでいる両国国民間の草の根交流は活発に行われています」
ファム・ビン・ミン外相はこのように語りました。
経済面において、両国関係は日増しに拡大しています。2011年、両国間の取引総額は28億ドルにのぼりました。現在、ベトナム企業はカンボジアへ投資総額22億ドル相当の100件の投資プロジェクトを実施しています。ベトナムはカンボジアの人材育成、医療活動を支援しています。両国の国境線の標識設置は順調に進められています。また、両国の政治社会組織間の関係も強化されています。両国は今年をベトナム・カンボジア友好年とすると同時に両国外交関係樹立45周年を記念する様々な活動を行っています。ベトナム・カンボジア友好協会のブー・マオ(Vu Mao)会長は次のように語りました。
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「私たちは双方の若者が両国関係の強化に寄与するよう呼びかける必要があります。私たちはカンボジア・ベトナム友好協会と協力して、様々な交流活動を行っています。今年、私たちは両国間の関係を物語る特別号を出版します」
ブー・マオ会長はこのように語りました。
両国はカンボジア・ラオス・ベトナムの3カ国、メコン川流域経済協力、アセアン東南アジア諸国連合、国連などの場でも緊密に協力しています。
ノロドム・シハモニ国王による今回のベトナム訪問は両国間の関係強化に寄与し、両国の国民の願望に応えるとともに、東南アジアと世界の平和、安定、協力、発展に寄与することでしょう。