(VOVWORLD) - 6日、カンボジアのフンセン首相が8日までの日程で、ベトナム公式訪問を開始しました。グエン・スアン・フック首相の招きによるこの訪問はベトナム・カンボジア関係を新たな発展段階に押し上げることを目指すものとされています。
今年9月、フンセン氏はカンボジアの首相に再選され、カンボジアの第6期政府を発足させましたが、フンセン氏が再選直後、ベトナムを最初の外遊先として選んだことは、カンボジア政府が常にベトナムとの関係を重視していることを示しています。
新しい時代を共に構築
ベトナムとカンボジアは隣国同士です。両国の国民は長年、緊密な関係を培ってきました。近年、両国間の経済協力は迅速に発展しています。2017年、両国間の貿易額は38億ドルに達し、前年と比べ28%増加しました。そして、来年はその金額を50億ドルにすることに合意しました。
投資関係に関し、現在、ベトナム企業はカンボジアで29億4000万ドル相当の196件の投資プロジェクトを行っています。一方、カンボジアはベトナムで18件の投資プロジェクトを行っています。ベトナムのブ・クアン・ミンカンボジア大使は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ベトナム企業は、カンボジアで高い地位を確立しています。カンボジアは小規模な市場ですが、成長率が高いです。カンボジアへのベトナムの貿易黒字は20億ドルを超えています。」
2017年、両国は経済連携に関する枠組み協定を締結しました。また、二重課税防止協定も調印されました。一方、観光も両国間の重要な協力分野となっています。2017年、ベトナムを訪れたカンボジア人観光客の数は83万人を越えています。したがって、カンボジアは中国に次いで、ベトナム観光の第2の大市場となっています。両国関係に関し、ベトナム・カンボジア友好協会のブ・マオ会長は次のように語りました。
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「現在、『伝統的善隣・友好、全面的協力、長期安定』という方針に従って、両国関係はあらゆる分野で持続的に発展しています。昨年、我々は、『ベトナム・カンボジア友好年』を成功裏に行いましたが、これは両国の若い世代の教育に役立っています。」
去る11月にハノイで行われたカンボジア建国記念日65周年を祝う式典で、カンボジアのプラク・グオン・ホンベトナム大使は両国関係を深化させていきたい意向を表明し、次のように語りました。
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「カンボジア政府は常に、ベトナムとの関係強化を重視しています。近年、両国は、経済や、政治、教育、国防などあらゆる分野で関係を深化させています。また、国際場裏での協力・協調も促進しています。」
関係強化への原動力づくり
伝統的友好・団結、全面的連携、効果的な相互支援。これらはカンボジアとベトナムとの関係の土台となっています。現在、両国は新しい時期に入っています。こうした中、今回のフンセン首相のベトナム訪問が両国関係の重要な節目を記し、その協力を新しい発展段階に押し上げることに貢献することは間違いないでしょう。