ベトナムとカンボジアとの関係

(VOVWORLD) -ベトナムとカンボジアとの特別な関係は今から50年前に樹立されました。現在、両国は良好な善隣、伝統的友好、全面的協力、長期的安定という方針に沿って、両国関係を発展させています。

グエン・スアン・フック首相の招きに応え、フン・セン首相率いるカンボジア政府代表団が10月4日と5日の両日、ベトナムを公式訪問します。この訪問は両国関係に新しい発展段階を切り開くものとなることが期待されています。

ベトナムとカンボジアとの特別な関係は今から50年前に樹立されました。現在、両国は良好な善隣、伝統的友好、全面的協力、長期的安定という方針に沿って、両国関係を発展させています。

平和、安定した環境作りに取り組む

ベトナムとカンボジアはいずれも独立・自主・平和・協力・発展・全方位・国際関係の多様化、国際社会への主体的参入、各国の信頼にたる友人・パートナーになれるという外交政策を堅持しています。近年、両国は協力体制の効果向上、各レベルの相互訪問団の交換、両国間の全面的関係の発展を目指す多くの協力文書に調印しました。

カンボジアの新政府が設立された2018年9月以来、両国の指導者が頻繁に相互訪問を行ないました。これらは2019年2月に行われたグエン・フー・チョン共産党書記長・国家主席によるカンボジア国賓訪問、2018年12月に行われたフンセン首相によるベトナム公式訪問、さる5月に行なわれたカンボジアのヘン・サムリン国民議会議長によるベトナム訪問などです。

そして、今年始め、ベトナムとカンボジアはベトナムで国境線にある各地方の協力開発第10回会議、カンボジア国民をポルポト政権の大虐殺から救い出すための西南国境戦争勝利40周年を記念しました。これらの出来事はベトナムとカンボジアとの団結関係を示しています。

実質的な協力を強化

ベトナムとカンボジアは良好に発展している政治的関係を基礎に、近年、他の分野での協力を強化してきました。その中で、投資、貿易関係が拡大されています。両国間の1997年~1999年の取引総額はおよそ1億5千万ドルにとどまりましたが、2018年に、その数は47億ドルに達しました。

投資分野において、2018年末現在、ベトナムはカンボジアで投資総額30億ドル相当の200件の投資プロジェクトを実施していました。これにより、ベトナムはカンボジアへ最も巨額を投資している世界10ヶ国の一つとなりました。

カンボジアで展開されているベトナムの投資プロジェクトはカンボジアの社会保障制度と経済発展に大きく貢献し、カンボジアの指導者の好評を得ています。今回の訪問にあたり、両国の首相はベトナム・カンボジア投資貿易振興会議を共催します。これは両国企業に新たな協力チャンスを切り開くと予測されています。

両国間の国境問題に関して、現在、両国は陸上国境線画定と標識設置事業のおよそ84%を完了しました。今回の訪問に、両国の首相は2006年~2019年におけるベトナム・カンボジア陸上国境線画定・標識設置活動を総括する会議を共催します。

両国の首相はこれまで達成した陸上国境線画定と標識設置事業の成果を認める法的文書の調印式に立ち会います。これは両国の国防・安全保障の確保と経済社会への投資に重要な基礎を作り出すとされています。

ベトナムとカンボジアとの関係は特別な善隣関係です。両国の指導者がその関係を発展させる決意を固めることは両国の国民が平和、安定した生活を送れることに有利な条件を作り出すことでしょう。


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