ベトナムとスリランカとの関係

すでにお伝えしましたように、ベトナムのグェン・シン・フン( Nguyen Sinh Hung)国会議長の招きに応え、スリランカのチャマル・ラジャパクサ国会議長は15日から、6日間の日程で、ベトナム公式訪問を開始しました。スリランカ国会議長による今回のベトナム訪問は両国国会間だけでなく、多くの分野における両国関係の発展強化に新しいチャンスを切り開くとされています。

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チャマル・ラジャパクサ国会議長

ベトナムとスリランカとの関係には多くの特別な出来事があります。生前、ホーチミン主席は救国の道を探していた時、1911年、1928年、1946年にスリランカを訪れました。また、かつての民族解放運動において、両国は互いに支援し合いました。スリランカではベトナム戦争に反対する運動が繰り広げられ、これらをきっかけに、スリランカ・ベトナム団結協会も結成されました。両国間の協力関係が日増しに強化され、これまでの両国関係の発展に強固な基礎を作り出しています。

2011年、ベトナムはスリランカで大使館を再開しました。同年、ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席はスリランカを訪問し、両国関係に新風を吹き込みました。近年、両国間の協力関係が政治、経済、文化、教育などの分野において、多くの前進を見せてきました。両国は非同盟運動を始め、国際舞台で緊密に協力しています。

しかし、スリランカで30年間にわたり長引いた紛争の影響により、経済分野における両国関係があまり発展していません。スリランカでの紛争が終結した2009年以来、両国の協力関係が急速に発展してきました。スリランカはベトナムとの経済関係を重視しており、ベトナム企業が石油ガス、情報通信、機械製造、水産物養殖などの分野への投資を望んでいます。逆に、スリランカはベトナムへの投資拡大を通じて、アセアン東南アジア諸国連合の市場へのアプローチを希望しています。2010年以降、スリランカの2つの実業家代表団はベトナム市場への貿易促進のため、ベトナムを訪問しました。両国は両国間の取引総額を10億ドルにすることに取り組んでいます。また、両国は投資保護奨励協定、犯罪防止、文化、農業などの分野における協力協定など一連の協定を締結しました。

スリランカのチャマル・ラジャパクサ国会議長による今回のベトナム訪問は両国間の伝統的友好協力関係に新たな協力チャンスをもたらすとされています。今後、両国関係は大きな前進を遂げることでしょう。

 


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