ベトナムとチリとの関係

21日、ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席の招きに応じて、チリのセバスティアン・ピニェラ大統領はベトナム公式訪問を開始しました。この訪問はすべての分野における両国の協力関係のさらなる強化を目指すものです。

ベトナムとチリとの関係 - ảnh 1
                                     ピニェラ大統領

地理的に遠い所にありながらもチリとベトナムは良好な関係を持っています。かつてのベトナム民族解放事業の時代、チリではベトナムを支持する団結運動及び反戦運動が活発に行われ、ベトナム国民に対する大きな励みとなりました。

ベトナム国民の民族解放事業が厳しかった頃、キューバに次いでチリはベトナムと外交関係を樹立する南米地域の二番目の国となりました。この出来事は両国の関係協力の新たなページを切り招きました。1990年、両国は大使級外交関係を公式に樹立してきました。在ベトナムチリ大使館のフェルナンド・ウルティナ大使は次のように語りました

「テープ」

「1971年5月25日、チリはベトナムと外交関係を樹立しました。この40年、両国の協力関係は良好に発展しています。過去における双方の良好な関係は今日なお さらに両国の関係を発展させる基礎となります」

フェルナンド・ウルティナ大使はこのように語りました。

この数年、両国の高官による相互訪問は頻繁に行われています。これにより、チリはベトナムと鉱物の採掘や科学技術、農業、教育などの分野における協力関係の強化を優先させています。ベトナムはチリと友好協力関係の強化を重視しています。そのため、ベトナムはチリと東南アジア諸国との関係を発展させる架け橋になる用意があると言明しました。先ほどのフェルナンド・ウルティナ大使は次のように語りました

「テープ」

「人口1700万人のチリは、ベトナムの潜在的輸入市場であるだけでなく、ラテンアメリカ市場に進出出来るようベトナム製品の架け橋となっています。その一方で、両国は環太平洋戦略的経済連携協定枠内で密接な関係を持っていますので、文化分野など、他分野における協力関係を強化することが出来ると思います。これは経済、貿易の協力に影響を与えながらも、両国民間の相互理解を深めることに繋がるのですから」

フェルナンド・ウルティナ大使はこのように語りました。

これまで、両国は政治や外交、経済、貿易、文化、観光などに関する協力文書に調印しました。2011年、両国の取引額は5億ドルに達しました。特に、2011年11月11日、両国はFTA自由貿易協定に調印しました。この協定が発効されるまで、チリは優遇税制で、豚肉や果物などをベトナムに輸出しますが、逆に、ベトナムからの履物、コメ、繊維製品、コーヒーなどを輸入します。

そういう意味で、チリ大統領の今回のベトナム訪問は両国の全面的な協力関係を新たな発展段階に押しあげることでしょう。

ご感想

他の情報