ベトナムとデンマークとの関係

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19日、チュオン・タン・サン国家主席夫妻率いる高級代表団はデンマーク女王マルグレーテ2世の招きに応え、3日間の国賓としてのデンマーク訪問を開始しました。この訪問に当たり、これまでのベトナムとデンマークとの関係及び協力関係の展望についてお伝えします。

北欧にあるデンマークは1971年11月25日に西側諸国を先駆けて、ベトナムと国交を樹立した国々の一つです。また、デンマークはかつてのベトナム人民の抗米救国闘争を支持していまた。国交樹立以来、両国の伝統的友好協力関係が良好に発展しています。両国は常に高級代表団による相互訪問を行ってきました。

2009年9月に行ったグェン・タン・ズン首相のデンマーク訪問の際に、双方は両国関係を平等、安定、長期的かつ互恵という基礎で「発展の為のパートナー関係」に格上げすることで一致しました。一方、フレデリック皇太子のベトナム公式訪問に当たり、両国は「気候変動、エネルギー、環境及びグリーン成長分野における戦略的パートナー」関係樹立に関する共同宣言に調印しました。

2013年5月現在、デンマークはベトナムで投資総額6億7千4百万ドル相当の106件の投資プロジェクトを実施しており、ベトナムの100の国と地域の投資国の中、25位になっています。さらに、1971年以来、デンマークはベトナムに対し12億ドル相当のODA=政府開発援助を供与してきました。この間、ベトナムへのデンマークのODAの供与額は年平均 約6400万ドルに達しています。デンマークの開発援助はインフラ整備、飢餓一掃貧困解消、持続可能な開発、行政改革、環境保護などに集中しています。気候変動の対応分野だけみても、デンマークはこれまでに、ベトナムの「気候変動の適応策とその影響を最小限に抑制するプログラム」に4千万ドルの支援額を行ってきました。一方で、デンマークは給排水、環境汚染対策分野においてベトナムに技術移転を行っています。

デンマークのピア・オルセン・デュア貿易投資大臣は先日にベトナムを訪問した際に、次のように語っています。

(テープ)

「デンマークはベトナムに対し環境保護に関する技術移転を行うと共に、ベトナムでグリーン成長戦略を実施しています。これらはベトナムにおける現在の問題の解決に寄与するだけではなく、我々が全世界における天然資源の枯渇問題を深く理解出来るし、両国の持続可能な成長をもたらすという役割を果たすと確信しています。」

世界経済が様々な変貌を見せている中で、ベトナムとデンマークは協力促進へ向けた様々なチャンスに恵まれています。在ベトナムデンマーク大使館のジョンニールセン大使は「両国の企業経営者を初めとする両国はそれぞれの潜在力とメリットを活用して、最高益をもたらし、ベトナムとデンマークとのパートナー関係の具体化に寄与する必要がある。」との見解を明らかにし、次のように語っています。

(テープ)

「ベトナムとデンマークの各企業の協力へ向けた潜在力は大きいです。アジア地域諸国と比べると、ベトナムは豊富な若い労働者、安い人件費などに関する比較優位を持っています。そこで、ベトナムはデンマーク企業とのパートナー関係の樹立に集中する必要があります。というのは、デンマークの企業はベトナム市場に新技術、技術の秘訣などを与えることが出来るからです。」

他方、ベトナムとデンマークは教育養成、観光、文化などの分野において協力を強化しています。両国間の文芸公演活動や交流会などが頻繁に行われてきました。

チュオン・タン・サン国家主席による今回のデンマーク訪問は多くの分野におけるデンマークとの友好関係と全面的協力関係の強化発展に寄与するだけでなく、欧州と世界との独立自主全方位外交政策を引き続き実現することであると期待されています。

 

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