ベトナムとフランスとの関係

すでにお伝えしましたように、ベトナムのグェン・タン・ズン( Nguyen Tan Dung)首相はフランスのジャンマルク・エロー首相とフランソワ・オランド大統領の招きに応え、24日からフランス公式訪問を開始しました。ズン首相の今回のフランス公式訪問は両国があらゆる分野における関係を強化するため、強固な基盤を作るものとされています。

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ベトナムとフランスは1973年4月12日に外交関係を樹立しました。この40年、両国は信頼にたる政治関係の強化と相互理解の為、高級代表団の相互訪問を頻繁に行う他、経済、国防安全保障などの分野における戦略的対話と年次対話を維持してきました。2012年、ベトナムとフランスとの貿易額は32億ドルに達しました。フランスはヨーロッパにおけるベトナムの第3の貿易相手国となりました。ベトナムはフランスに履物、繊維製品、日用品、水産物、機械設備、電子製品、化学物質、アルコール飲料類に輸出しています。また、昨年末現在、フランスはベトナムに31億ドル相当の375件の投資プロジェクトをベトナムに投資し、ベトナムに投資を行っているヨーロッパ諸国の中で、第2位に、世界の92カ国の中で第15位に立っています。フランスはベトナムに総額25億ドル相当のODA政府開発援助を行い、ヨーロッパにおけるベトナムの最大のODA援助国です。ベトナムの声放送局フランス支局のインタビューに答えた際、在フランスベトナム大使館のズオン・チ・ズン( Duong Chi Dung)大使は次のように語りました。

(テープ)

「教育養成分野に関して、現在、ベトナム生徒学生およそ7000人がフランスに留学しています。医療分野に関して、ベトナムで活躍している医師、教授およそ2500人がフランスで養成されました。そのほか、現在、都市管理、環境保護などの分野において、フランスの50の地方はベトナムの各地方と協力しています。これらの協力は両国の協力関係の強化に寄与することでしょう」

今からちょうど20年前に、当時のフランスのフランソワ・ミッテラン大統領はベトナムを訪問し、両国関係に新しい発展段階を切り開きました。今回のズン首相によるフランス訪問は両国が外交関係樹立40周年を記念する際に行われ、意義深いものです。ベトナムの声放送局フランス支局のインタビューに答えた際、在ベトナムフランスのClaude Blanchemaison  元大使は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは最近、シンガポール、デンマーク、ドイツ、イギリスなどと戦略的パートナー関係の構築に関する合意書に調印しました。これはベトナムのダイナミックな発展と魅力を示しています。フランスとベトナムは文化面において、多くの類似点を持っていると共に、あらゆる分野における協力関係を強化する決意を固めています。これは両国間の戦略的パートナー関係の構築に基盤を作るものです。」

ズン首相の今回のフランス訪問にあたり、両国の指導者は両国間の戦略的パートナー関係の構築を目指す具体的な措置で一致します。その戦略的関係は両国間の関係を実質的に発展させるための体制となることでしょう。

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折手栄次

パートナーシップは、大切です❗

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