今年ベトナムとフランスは外交関係樹立40周年を迎え記念します。記念活動の一環として、2013年4月から2014年半ばまで、「ベトナムにおけるフランス年」が、そして、2014年、「フランスにおけるベトナム年」も開催され、ベトナムとフランスはこの40年間の協力関係に重要な節目を記し、両国関係の協力に新しい発展段階を切り拓きます。

ベトナムフランス外交関係樹立40周年を記念する活動を紹介するため、先頃ハノイで行われた記者会見で、在ベトナムフランス大使館のジーン・ノエル・ポワリエ(Jean Noel Poirier)大使は「フランスはベトナムに親近感を与えるために全力を尽くす」と強調しました。また、同大使はベトナムにおけるフランス年の一環として、文化、芸術、経済、科学技術、教育などの分野における大小合わせて100件のイベントが催される」と明らかにし、次のように語りました。
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「ベトナムとフランスは両国間の外交関係樹立40周年を記念して、ベトナムにおけるフランス年とフランスにおけるベトナム年を開催するのは互いの強みを紹介するためのものです。これは今後の協力関係の強化に前提を作り出します」
外交関係を樹立してからこの40年、ベトナムとフランスとの協力関係は多くの重要な成果を手にしたものの経済、貿易分野における協力は期待通りの成果を収めていません。ベトナムとフランスとの取引額は低い水準にとどまっています。そのため、ベトナムにおけるフランス年は経済貿易協力の強化に重点を置きます。今年4月8日、フランスベトナムビジネスフォーラムが開かれ、ニコル・ブリック貿易大臣率いるフランスの実業家代表団が参加します。在ベトナムフランス大使館のタルデュー・スミス(Tardieu Smith)貿易参事官は次のように語りました。
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「2012年と2013年、世界経済は多くの困難に直面しましたが、その時にも、ベトナム市場に対するフランス投資家の信頼が改善されてきました。昨年、ベトナムに対するフランス貿易基金は29%増となりました。しかし、私たちはベトナムとの経済関係のさらなる改善を望んでいます」
現在、ベトナムで事業活動を行っているフランス企業数はおよそ300社にのぼっています。2012年の集計によりますと、フランスに対するベトナムの輸出は成長を見せました。先ほどの在ベトナムフランス大使館のタルデュー・スミス貿易参事官は次のように語りました。
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「ベトナム経済は食品加工業、製造業など多くの分野において成長しています。フランスはこの分野において豊富な経験があるので、ベトナムとの協力の潜在力は大きいでしょう。フランスとベトナムとの協力関係は長期的なものですから、当面の困難はそうした関係に支障を来たすことはないです」
ベトナムフランスビジネスフォーラムのほか、今年、フランス・ベトナム経済高級対話も開かれ、両国の貿易投資協力関係の強化に寄与します。今年、ベトナムとフランスは両国関係を戦略的パートナー関係に格上げします。これは両国関係の発展に新しい枠組みを作り出すことでしょう。