ベトナムとブルガリアとの関係

チュオン・タン・サン国家主席の招きに応え、ブルガリアのロセン・プレヴネリエフ大統領は27日から31日にかけて、ベトナムの国賓としての訪問を行っています。この訪問は両国間の伝統的関係の強化を目指すものです。

ベトナムとブルガリアとの関係 - ảnh 1                         
VOVのインタビューに答えているプレヴネリエフ大統領


ベトナムとブルガリアとの関係が1950年に結ばれました。ブルガリアはベトナムと外交関係を樹立した世界10の国と地域の一つです。かつての民族解放闘争において、ブルガリアは物心両面においてベトナムを支援してきました。

アジア諸国との関係拡大政策を取っているブルガリアは、ベトナムとの関係強化に深い関心を寄せています。一方、ベトナムは中欧と東欧諸国との伝統的関係の強化を重視しています。

在ブルガリアベトナム大使館のレ・ドック・リュ( Le Duc Luu) 大使は次のように語りました。

(テープ)

「現在、両国は協力強化、情報交換、共に関心を持っている国際問題などに関する意見交換の促進のため高級政治対話を行っています。今後も、両国は高級代表団の相互訪問を引き続き行います。ベトナムとブルガリアは両国関係を戦略的パートナー関係に格上げすることを望んでいます」

近年、経済、貿易をはじめ、あらゆる分野において両国関係は大きく発展してきました。両国間の取引総額はおよそ8千万ドルにのぼっています。現在、ブルガリアはベトナムで投資総額3千万ドル相当の7件の投資プロジェクトを実施しています。

しかし、これは両国間の発展潜在力と願望に十分に応えていません。その理由により、両国関係を強化する計画を作成する必要があるとされています。

先ほどの在ブルガリアベトナム大使館のレ・ドック・リュ大使は次のように語りました。

(テープ)

「両国は恵まれている潜在力を活用するため、2国間の新しい協力モデル」の作成を望んでいます。ベトナムは半完成品をブルガリアに輸出してから、ブルガリアでその製品が加工され、ヨーロッパ諸国に輸出されることになります。これは実施可能性と効果の高い協力モデルだと思います。これを実現するため、両国は政策や規制の完備、行政手続きの簡素化、両国間の貿易振興プログラムの効果向上に力を入れる必要があります。」

経済分野における協力関係に伴い、両国は「2012年から2016年までの教育協力プログラム」を積極的に実施しています。文化分野における協力の目玉として、ベトナムの歴史遺産保存と改修があげられます。

現在、ブルガリアに在留しているベトナム人は1千人で、両国間の友好関係の架け橋としての役割を担っています。

ブルガリアのロセン・プレヴネリエフ大統領による今回のベトナム訪問は両国間の多面的な伝統的関係の強化だけでなく、両国関係を新しい発展段階に格上げすることになるでしょう。

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