ベトナムとポーランドとの関係

(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、27日、ポーランドの アンジェイ・ドゥダ大統領は、ハノイに到着し、チャン・ダイ・クアン国家主席の招きによるベトナム国賓訪問を開始しました。

11月30日まで行われるこの訪問は、ポーランドがベトナムとの伝統的友好協力関係を重視し、強化していきたい意向にあることを示し、両国関係の新しい段階を切り開くものと見られます。

ベトナムとポーランドとの関係 - ảnh 1         ドゥダ大統領(写真:EPA/VNA)

中欧にあるポーランドは経済自由化政策を進め、GDP=国内総生産と経済規模が世界第20位、EU=欧州連合第6位に立っています。ベトナムとポーランドは1950年2月4日に国交を樹立しましたが、それ以来、その関係が絶え間なく強化されてきました。

多分野での友好協力関係の発展

近年、両国間の伝統的友好協力分野は全ての分野で積極的に発展しています。両国は重要な貿易相手国同士となっています。ベトナムはポーランドに繊維製品や、コメ、コーヒー、コショウ、農産物、電話、電子製品などを輸出している一方、ポーランドから、粉ミルクや、薬剤、果物、造船用の設備などを輸入しています。2016年における両国間の貿易額は7億9000万ドルに達しましたが、今年1月から9月までのその金額は7億3000万ドルを超えています。

投資関係に関して、現在、ポーランドはベトナムで1億8200万ドル相当の14件の投資プロジェクトを行っていますが、これらは製造業や、不動産、サービス業に集中しています。

教育協力も両国関係の焦点と見られています。1960年から1990年まで、ポーランドは、ベトナムの4000人の学生と研究者、及び、3500人の技術者を育成しました。近年、ポーランドに留学しようとするベトナムの若者の数は年々増えています。こうした中、今回のドゥダ大統領のベトナム訪問を機に、双方は新しい教育協力合意書を締結する予定です。

国防協力に関し、2010年、両国は国防協力合意書に調印しました。同年10月、ポーランドは在ベトナム武官オフィスを開設しました。そして、2014年9月、ベトナムはポーランドに駐在武官を派遣しました。

現在、およそ4万人のベトナム人がポーランドに在留しており、所在国の発展事業と両国間の貿易関係の強化に貢献しています。一方、近年、ベトナム在留ポーランド人の数も増加の傾向にあります。

意味深い国賓訪問

こうしたなか行われる今回のドゥダ大統領の訪問は両国関係を強化するためのの新しい原動力を作り出すと期待されています。なかでも、金融や、教育、通信、貿易、投資、国防などの分野での連携や、国際場裏での協力・協調の強化は優先課題と見られます。また、この訪問は、両国企業が交流し、経験交換や、ビジネスチャンスとパートナー探しなどを進めるチャンスになるとも評されています。

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